Wormhole「複数ブロックチェーン間のネイティブUSDT転送」を発表
Ethereum・Polygon・Avalancheなどに対応
仮想通貨のクロスチェーンブリッジを提供しているWormhole(ワームホール)は2024年7月9日に、複数のブロックチェーン間におけるネイティブUSDT転送を導入したことを発表しました。
このUSDT転送システムは「Wormholeのクロスチェーン機能」と「PancakeSwapおよびUniswap v3の集中流動性プール」を組み合わせたもので、以下7つのブロックチェーン間でネイティブUSDTを転送できるようになると説明されています。
- イーサリアム(Ethereum)
- アービトラム(Arbitrum)
- ベース(Base)
- オプティミズム(Optimism)
- ポリゴン(Polygon)
- BNBチェーン(BNB Chain)
- アバランチ(Avalanche)
Introducing native USDT transfers for @ethereum, @arbitrum , @base , @Optimism, @0xPolygon, @BNBCHAIN, and @avax.
These transfers are powered by @wormhole and leverage the battle-tested DEX infrastructure of @PancakeSwap and @Uniswap v3. pic.twitter.com/uHlwEcgATI
— Wormhole (@wormhole) July 8, 2024
Ethereum、Arbitrum、Base、Optimism、Polygon、BNB Chain、Avalanche間のネイティブUSDT転送を導入します。
これらの転送はワームホールによって実行されるもので、厳しいテストを完了したPancakeSwapとUniswap v3のDEXインフラを活用します。
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簡単・安価にネイティブUSDTを転送
テザー(Tether/USDT)をブロックチェーン間で転送する際には、一般的にはラップドトークンが関係するため、転送に時間とコストがかかりますが、今回のシステムを利用すればより簡単・安価にネイティブUSDTを転送できるとされています。
具体的には、競争力のある手数料でUSDTを転送できる他、宛先チェーン上の資産を必要とせずにチェーン間でUSDTを移動させることが可能で、ユーザーフレンドリーなポータルアプリも提供されると報告されています。
各チェーンには、xUSDT(Wormhole USDT)とラップドUSDTの取引に使用するための「xUSDT / USDT」のプールが用意されるとのことで、このプールは一般的なUniswap v3 / PancakeSwapのプールであるため、全ての流動性プロバイダー(LP)が歓迎されると説明されています。
OptimismからBaseへUSDTを転送する場合の例を挙げると「Optimism上のUniswapでUSDTがxUSDTに交換され、xUSDTをBaseに転送した後に、Base上のUniswapでxUSDTがネイティブUSDTに交換される」という流れになります。
Wトークンのエアドロップも
ウィジェット埋め込みツールも提供
ユーザーは「Portal Bridge」を使用することによってネイティブUSDT転送を開始することができるとのことで、開発者は「Wormhole Connect」を使用してアプリケーションにブリッジ機能を追加することもできるとされています。
Wormhole Connectのウィジェットを埋め込みたい場合は、上記のWormhole Connectページから行うことが可能で、ドキュメントも用意されています。
なお、ワームホールSDKを介したより高度な統合はまだサポートされていないものの、近日公開予定とされています。
ワームホールのネイティブUSDT転送が提供されることによって、チェーン間の流動性とユーザーアクセスが向上すると期待されています。
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(公式発表)