ワールドコイン「虹彩情報の削除機能・18歳未満の利用防止措置」を導入
信頼性・透明性を高める2つのアップデートを実施
ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は2024年4月9日に、World IDの信頼性・透明性・自己管理レベルを高めるために「認証解除オプション」と「未成年の登録防止」という2つのアップデートを実施したことを発表しました。
今回のアップデートは、EUにおけるワールドコインの主任監督機関であるドイツ・バイエルン州データ保護監督局(BayLDA)を含むデータ保護当局の予備評価に基づくものであるとのことで、第三者機関のプライバシー&セキュリティ専門家との協議のもとで開発されたと説明されています。
ワールドコインが実施している虹彩認証に対しては、プライバシーやセキュリティの観点から批判的な意見も多数出ていますが、今回のアップデートによって個人情報の自己管理レベルをさらに高めることが可能になり、未成年者の登録も防止することができると説明されています。
今回発表されたアップデートの概要は以下の通りです。
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認証解除オプション
認証解除オプションは、World IDを発行する際に取得される虹彩情報のコードを永久に削除できるオプション機能。ID発行時に取得される個人情報は自己管理型の仕組みが採用されているが、認証解除を行えば虹彩コードを永久削除できる。
削除リクエストが実行されると対象者のWorld IDは無効になり、詐欺防止の観点から「6ヶ月間のクールオフ期間」が開始される。このクールオフ期間が終了すると、虹彩コードは完全に削除され、回復することもできなくなる。
このオプション機能はワールドコインの生体認証装置「Orb」を必要とせずにユーザーのデバイスから直接実行することができるため、個人情報の自己管理方式と合わさって、ユーザーの個人情報自己管理レベルがさらに高まることになる。
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未成年の登録防止措置
未成年の登録防止措置は、18歳未満の人々がWorld IDを発行することがないよう、虹彩認証会場で担当者による年齢確認を実施するもの。
年齢確認は、World IDの発行で必要となる虹彩スキャン装置「Orb」が設置されている世界中の会場で第三者担当者によって直接行われる仕組みで、この年齢確認時にはいかなる情報の保存・記録・送信も行われないようになっている。
ワールドコインのプロジェクトと担当者は「その個人が誰であるか」を知ることはできず、個人のプライバシーも保護される。
ワールドコインは今回の発表の中で『ワールドコインは”あなたが誰であるか”を知りたいわけではなく、”あなたが実在する人間である”ということを知りたいだけである』と説明しており、信頼性・透明性向上のための取り組みを続けていることを説明しています。
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