ワールドコイン(WLD)がインド、ブラジル、フランスでの「Orb」検証サービス停止=報道

インド、ブラジル、フランスでのOrb検証サービス停止

暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールドコイン(Worldcoin)」が、インド、ブラジル、フランスで「オーブ(Orb)」検証サービスを終了したようだ。テッククランチ(TechCrunch)が12月21日に報じた。

「ワールドコイン」は「オーブ」と呼ばれるボール状のデバイスで網膜をスキャンし、各人それぞれの虹彩の特徴をデジタルコードに変換することで個人を識別する「World ID」を発行している。「オーブ」検証サービスは今年4月より東京から開始されており、北米やヨーロッパ、中東、アジアの多くの場所で行われてきた。「オーブ」のスキャンは無料ででき、スキャンしたユーザーは暗号資産「Worldcoin(WLD)」を受け取れる。

「ワールドコイン」関連企業のツールズ・フォー・ヒューマニティ(TFH:Tools For Humanit)の広報担当者リリー・ゴードン(Lily Gordon)氏はテッククランチに対し、「オーブ検証サービスはインドやその他の国で一時的に縮小された」とコメント。またテッククランチによると、インドの暗号資産スタートアップ創業者達が数ヶ月前からワールドコインが市場規制のハードルに直面しているとつぶやいていたという。

「オーブ」はこれまでインド、ブラジル、フランスの他に、アルゼンチン、チリ、ドイツ、香港、日本、韓国、ポルトガル、スペイン、アメリカで設置されており、新たな設置国としてメキシコとシンガポールで展開されている。なおケニアでも「オーブ」は設置されていたが、今年8月にケニア内務省により「ワールドコイン」によるケニアでの活動は一時停止となっている。

「ワールドコイン」はオープンAI(OpenAI)創業者のサム・アルトマン(Sam Altman)氏が、物理学者のアレックス・ブラニア(Alex Blania)氏と共に開発を進めているプロジェクト。今年7月24日に正式ローンチした。「ワールドコイン」による「WLD」の配布により、ベーシックインカム実現も計画されているという。

また「ワールドコイン」は、「World ID 2.0」へのメジャーアップグレードを今月11日に発表しており、「World ID」をディスコード(Discord)やマインクラフト(Minecraft)等のアプリと統合可能になっている。

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参考:テッククランチ
images:iStocks/Irina-Shibanova

参照元:ニュース – あたらしい経済

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