ユーロ/米ドル1.14ドル台は売り水準!? 1.17ドルを超えなければトレンド転換はない
2016-04-27
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。
ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。
この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。
サポート・ライン「紫の破線(細線)」は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」の平行線を表示している。
中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルはレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。
そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を空けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
■レジスタンスは1.17ドル、今のところトレンド転換はない 一番右のレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」と、その平行線「青の破線(細線)」を表示した。
ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」は、その傾きを、実際の相場に合わせて調整している。
直近の高値(1.14ドル台)に合わせている。
現在のユーロ/米ドルは、「緑の破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。
チャートの形状を見ると、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、目先のレジスタンス(上値抵抗)だ。
つまり、今のところ、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けていないので、ユーロ/米ドルのダウン・トレンド(=下落傾向)に変化がない、と考える。
別な言い方をすると、トレンド転換を考えるには、1.17ドル台前半程度を上に抜ける必要がある、ということだ。
■日足では2015年年初の「窓(Gap)」がいまだ埋まらず 続いて、日足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルは2015年1月に、1.2000ドルを割り込み、「窓(Gap)」を空けて急落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
今のところ、この「窓(Gap)」は、窓埋めをしていない。
窓を埋めても、このまま窓を埋めなくとも、この「窓(Gap)」自体が、「売りシグナル」だ。
上述の1.2000ドル近辺「窓(Gap)」で、「売りシグナル」を発してから、
ユーロ/米ドルは、大きく急落した。
この「売りシグナル」に従い、急落して、この時点では、1.1100ドル近辺(1.10ドル台後半)の安値をつけている。
1.1100ドル近辺からは、反発しているが、この反発は1.2000ドルを割り込んでからの下落が、大きく速かったので、その調整が起こっているだけ、と考えていた。
つまり、調整が終われば、安値を更新して下落する可能性が高い、と考えていた。
この時点での相場は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。
ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、事前に想定していたとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(1.1100ドル近辺)を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場「赤の破線」の下限(1.1100ドル近辺)を下に抜けることは、新安値を更新することだ。
安値を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。
この「売りシグナル」どおりに下落して、今のところ1.0500ドル割れ(1.04ドル台後半)の安値をつけている。
1.0500ドル割れ(1.04ドル台後半)の安値をつけてから…