仮想通貨出資金詐欺ワンコイン関係者2名「遺体」で発見
暗号資産(仮想通貨)業界で有名な出資金詐欺のプロジェクト「Onecoin(ワンコイン)」に関わっていたOscar Brito Ibarra氏とIgnacio Ibarra氏が、メキシコの都市マサトランで死亡していたことが明らかになりました。報道によると『両者の遺体はスーツケースに入れられた状態で空き地に捨てられていた』とのことで、メキシコで誘拐された後に殺害された可能性があると見られています。
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スーツケースに入れられ「窒息死の状態」で発見
Onecoin(ワンコイン)は暗号資産業界で特に有名な出資金詐欺のプロジェクトであり、ねずみ講のようなシステムで高配当を謳って投資家を世界中から集め、2014年から2016年にかけて33億5,300万ユーロ(約3,960億円)を集めたとされています。
今回遺体で発見された「Oscar Brito Ibarra(オスカー・ブリト・イバラ)氏」と「Ignacio Ibarra(イグナシオ・イバラ)氏」はアルゼンチンとチリ国籍の人物であり、Onecoinを決済手段として新車の販売を促進していたとされるラテンアメリカの自動車マーケティング会社(CLA)を宣伝していたと報じられています。
報告によると、CLAは『Onecoinで支払うと割引を受けることができる』と宣伝していたにも関わらず実際には車は配送されなかったとのことで、2019年までにアルゼンチンに住む約140人の人物が被害に遭い、その内の数名は最大40万ドル(約4,290万円)を失っているとされています。
この2名は2020年6月30日にメキシコ・シナロア州に属する太平洋に面した都市マサトランで「スーツケースに詰められた状態」で発見されたとのことで、調査の結果『発見の数日前に拉致され、窒息死したことが明らかになった』と報じられています。
ブリト氏とイバラ氏は2020年6月20日にマサトランへと旅行に出掛けたとのことですが、旅行の正確な理由は明らかになっていません。しかし「La Tercera」の報道によると、この旅行はCLAに関連していた可能性があるとのことで、殺人には地元のカルテルが関与している可能性があるとも報じられています。
(参照:latercera.com)