クロス円で進んだ円安の修正が出てきそう。 売りで追うか、下がってくるのを待って買うか

■英ポンド/円は教科書的な綺麗なチャートに この1週間も、金融市場を取り巻く中で、さほど、注目を集めるようなニュースはありませんでした。
 その結果、株式市場、為替市場をはじめ、金融市場は全体的に動きの鈍い1週間となりました。
 そんな中ですが、為替市場では、若干ではありますが、英ポンド/円、ユーロ/円、豪ドル/円などで円安が進んでいます。
 英ポンド/円を日足チャートで見てみると、132.00円付近で二番底(ダブルボトム)をつけたあと、緩やかではありますが、しっかりと上昇してきていました。
 そして、134.00円を上に抜けると、その後も堅調な動きを見せ、直近では136.00円近辺まで上昇しています。
英ポンド/円 日足(出所:Trading View)
 ここまでは、教科書に書いてあるような、綺麗なチャートの形となっています。
【参考コンテンツ】
●FX初心者のための基礎知識入門:ダブルボトム/ダブルトップ
■目立った買い材料なく、そろそろ力尽きるかも…? では、どの辺りが上昇のメドなのかと言えば、私には、いったん136.00円付近で収束するように見えます。
 さらに、そこを上に抜けていけば、140.00円近辺が見えてくるのですが、やはり、そこまでの上昇を見せるには、何か材料が必要です。
英ポンド/円 日足(出所:Trading View)
 現在の英ポンドを取り巻く状況を見ても、特段、目立った買い材料はありません。
 逆に、円相場を見ても、今後、継続的な円安が進んでいくような環境にあるとも思えません。
 こういうときは、往々にして、どこかで力尽きることが多いと思います。どうもここまで、テクニカル的に少し無理をして、英ポンド/円を買い上げているような気がしますので、そろそろかな?という気がしています。
■ユーロ/円の122円超えは難しそう ユーロ/円は、英ポンド/円に比べると、上昇のスピードは緩やかとなっています。
 ということは、逆に言えば、崩れにくいということでもありますが、チャートを見ていると、122.00円のところで頭が重くなっていますので、なかなか、ここを上に抜けて上昇していくことは難しいのではないか、という気がします。
ユーロ/円 日足(出所:Trading View)
■豪ドル/円は反落しそうな形に 豪ドル/円も同様です。基本的にはここのところ、底堅くジリジリと上昇する展開が続いてきましたが、ここ1週間ぐらいは頭打ちとなり、むしろ反落しそうな形をしています。
【参考記事】
●クロス円上昇は豪ドル/円が牽引? 6月高値更新を念頭に中期的には80円台も!(7月3日、陳満咲杜)
豪ドル/円 日足(出所:Trading View)
 そもそも、このクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の円安傾向の流れの中で…

参照元:ザイFX! 今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

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