松田哲の「FX一刀両断!」

米ドル/円長期取引は111円近辺を明確に 上抜けたら「売り」撤退!では短期取引は? ブログ

米ドル/円長期取引は111円近辺を明確に 上抜けたら「売り」撤退!では短期取引は?

■米ドル/円は日足チャートでボックス相場を次々と形成 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。

 米ドル/円は、125円台の最高値を付けたが、下落に転じた。その下落過程で、米ドル/円はボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105.50円近辺、と考える。

 米ドル/円は、105円台ミドルの安値を付けたが、麻生財務大臣の「口先介入」を材料・きっかけに、111円台にまで反発(上昇)した。 

 しかし、111円台からは反転下落している。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、ボックス相場「紫の破線」の下限(105円台ミドル)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■2016年6月の「英国国民投票」を材料に大きく乱高下 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。

 「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。

 大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

 いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。

 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。 

 ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。

 このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。

 ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

(出所:ヒロセ通商)

  米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

 しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は…
米ドル/円長期取引は111円近辺を明確に 上抜けたら「売り」撤退!では短期取引は? ブログ

米ドル/円長期取引は111円近辺を明確に 上抜けたら「売り」撤退!では短期取引は?

■米ドル/円は日足チャートでボックス相場を次々と形成 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。

 米ドル/円は、125円台の最高値を付けたが、下落に転じた。その下落過程で、米ドル/円はボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105.50円近辺、と考える。

 米ドル/円は、105円台ミドルの安値を付けたが、麻生財務大臣の「口先介入」を材料・きっかけに、111円台にまで反発(上昇)した。 

 しかし、111円台からは反転下落している。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、ボックス相場「紫の破線」の下限(105円台ミドル)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■2016年6月の「英国国民投票」を材料に大きく乱高下 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。

 「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。

 大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

 いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。

 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。 

 ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。

 このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。

 ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

(出所:ヒロセ通商)

  米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

 しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は…
ユーロ/円は上昇トレンドに転換した!? 適宜 利食いしながらの「買い」が有効な理由とは ブログ

ユーロ/円は上昇トレンドに転換した!? 適宜 利食いしながらの「買い」が有効な理由とは

■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。 

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。

 2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。

 この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ユーロ/円は上昇トレンドに転換した!? 適宜 利食いしながらの「買い」が有効な理由とは ブログ

ユーロ/円は上昇トレンドに転換した!? 適宜 利食いしながらの「買い」が有効な理由とは

■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。 

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。

 2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。

 この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ECBのQE縮小を織込み急騰のユーロ/ドル、 1.18ドル台半ばを明確に上抜けるかに注目 ブログ

ECBのQE縮小を織込み急騰のユーロ/ドル、 1.18ドル台半ばを明確に上抜けるかに注目

■ユーロ/米ドルの月足チャートを分析 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 相場を振り返る。

 2012年半ばころから、2014年半ばころまでの上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていた、と考える。

 ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。

 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず、「売りシグナル」を発した、と考える。

 長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルはこの長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点でさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

■2008年以降は月足でウェッジを形成 長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。

 1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。

 これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 2015年1月の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台ミドル(1.0460-65水準)の安値を付けた。

 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。

 しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。

 ユーロ/米ドルは、1.17ドル台から1.05ドル台に下落したが、1.05ドル台から1.16ドル台にまで再度、上昇している。

■直近の「売りシグナル」はフェイルになり、反発上昇 月足チャートに1.04ドル台ミドルの水平線「ピンクの破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年末(2016年12月中旬)の値動きで、従来の最安値である1.04ドル台ミドル(1.0460-65ドル水準)を下に抜けた。

 最安値の更新で、「売りシグナル」を発した、と考える。

 しかし、最安値を更新して、1.03ドル台ミドル(1.0350ドル)も割り込んだが、その後、大きく反発上昇しているので、この「売りシグナル」は、フェイル(失敗)と考える。

 1.0350ドル割れの安値から反発(上昇)して、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 1.17ドル台の高値を上に抜けるまでは、この一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかにして、下落トレンドが持続している、と考えることも可能でしたが、先週の値動きで、1.17ドル台の高値を更新した。

 それで、レジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発したことを確認した、と考える。

 1.17ドル台の高値を更新したので、トレンド転換を考える必要がある、と考える。

 この上には、1.18ドル台ミドル、1.2000ドルと、チャート・ポイント(重要な節目)があるが、上昇トレンドに転換したのならば、それらを意識する必要がある。

 まずは、「1.18ドル台ミドルを上に抜けるのか、否か?」に、注目している。

■ヘッド&ショルダー完成による下落局面が終了した? 続いて、別のラインなどを表示したもう1つの月足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」を考えていた。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。

 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考える。

 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。

 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 「ヘッド&ショルダー」の形状を「ピンクの破線」で表示している。

 この「ヘッド&ショルダー」に着目して、その値幅が最大になる場合のターゲットを「茶色の破線(両端矢印)」で示している。

 その場合のターゲットは、週足チャートを見てのとおりに、0.8000ドル近辺になる。

一番右の低い山に注目すると、その値幅は約2000ポイントだ。

 今回の安値は、1.0350ドル近辺だから、ネック・ライン(=1.18ドル台ミドル)から、2000ポイント下のターゲットを達成できなかった、と考える。

 ユーロ/米ドルは、「ヘッド&ショルダー」を完成したが、先週(7月24日~)、1.17ドル台の高値を上に抜けたことで、上述の「ヘッド&ショルダー」によるユーロ/米ドルの下落局面が、終了した可能性が出てきた。

■週足では「窓」を開けて急落し、「売りシグナル」を発していた 次に、週足チャートを覧いただきたい。ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示した。

 このレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、週足チャートに「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 チャートの形状を見ると、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だ。

 このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 さらに、1.18ドル台ミドルを上に抜ける場合は、トレンド転換が起こり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換する可能性がある。

 現在のマーケット(相場)は、まさに1.18ドル台ミドル水準にある。

 明確に、上抜けすると、トレンド転換と判断できる。

 ボックス相場「緑の破線」を上に抜けたので、このボックス相場の値幅分(1400ポイント)上昇する可能性がある。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
ECBのQE縮小を織込み急騰のユーロ/ドル、 1.18ドル台半ばを明確に上抜けるかに注目 ブログ

ECBのQE縮小を織込み急騰のユーロ/ドル、 1.18ドル台半ばを明確に上抜けるかに注目

■ユーロ/米ドルの月足チャートを分析 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 相場を振り返る。

 2012年半ばころから、2014年半ばころまでの上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていた、と考える。

 ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。

 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず、「売りシグナル」を発した、と考える。

 長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルはこの長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点でさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

■2008年以降は月足でウェッジを形成 長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。

 1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。

 これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 2015年1月の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台ミドル(1.0460-65水準)の安値を付けた。

 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。

 しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。

 ユーロ/米ドルは、1.17ドル台から1.05ドル台に下落したが、1.05ドル台から1.16ドル台にまで再度、上昇している。

■直近の「売りシグナル」はフェイルになり、反発上昇 月足チャートに1.04ドル台ミドルの水平線「ピンクの破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年末(2016年12月中旬)の値動きで、従来の最安値である1.04ドル台ミドル(1.0460-65ドル水準)を下に抜けた。

 最安値の更新で、「売りシグナル」を発した、と考える。

 しかし、最安値を更新して、1.03ドル台ミドル(1.0350ドル)も割り込んだが、その後、大きく反発上昇しているので、この「売りシグナル」は、フェイル(失敗)と考える。

 1.0350ドル割れの安値から反発(上昇)して、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 1.17ドル台の高値を上に抜けるまでは、この一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかにして、下落トレンドが持続している、と考えることも可能でしたが、先週の値動きで、1.17ドル台の高値を更新した。

 それで、レジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発したことを確認した、と考える。

 1.17ドル台の高値を更新したので、トレンド転換を考える必要がある、と考える。

 この上には、1.18ドル台ミドル、1.2000ドルと、チャート・ポイント(重要な節目)があるが、上昇トレンドに転換したのならば、それらを意識する必要がある。

 まずは、「1.18ドル台ミドルを上に抜けるのか、否か?」に、注目している。

■ヘッド&ショルダー完成による下落局面が終了した? 続いて、別のラインなどを表示したもう1つの月足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」を考えていた。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。

 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考える。

 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。

 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 「ヘッド&ショルダー」の形状を「ピンクの破線」で表示している。

 この「ヘッド&ショルダー」に着目して、その値幅が最大になる場合のターゲットを「茶色の破線(両端矢印)」で示している。

 その場合のターゲットは、週足チャートを見てのとおりに、0.8000ドル近辺になる。

一番右の低い山に注目すると、その値幅は約2000ポイントだ。

 今回の安値は、1.0350ドル近辺だから、ネック・ライン(=1.18ドル台ミドル)から、2000ポイント下のターゲットを達成できなかった、と考える。

 ユーロ/米ドルは、「ヘッド&ショルダー」を完成したが、先週(7月24日~)、1.17ドル台の高値を上に抜けたことで、上述の「ヘッド&ショルダー」によるユーロ/米ドルの下落局面が、終了した可能性が出てきた。

■週足では「窓」を開けて急落し、「売りシグナル」を発していた 次に、週足チャートを覧いただきたい。ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示した。

 このレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、週足チャートに「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 チャートの形状を見ると、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だ。

 このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 さらに、1.18ドル台ミドルを上に抜ける場合は、トレンド転換が起こり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換する可能性がある。

 現在のマーケット(相場)は、まさに1.18ドル台ミドル水準にある。

 明確に、上抜けすると、トレンド転換と判断できる。

 ボックス相場「緑の破線」を上に抜けたので、このボックス相場の値幅分(1400ポイント)上昇する可能性がある。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
本日のFOMCの発表は「現状維持」と予想、 ドル/円短期チャートは買いシグナルだが… ブログ

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■2010年以降の米ドル/円週足を分析 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。

 93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。

 この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。

 この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。

 しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。

 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。

 しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。 

 2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
本日のFOMCの発表は「現状維持」と予想、 ドル/円短期チャートは買いシグナルだが… ブログ

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■2010年以降の米ドル/円週足を分析 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。

 93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。

 この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。

 この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。

 しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。

 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。

 しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。 

 2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
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■ユーロ/米ドルは月足でヘッド&ショルダーを完成して下落 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、月足チャートからご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」の可能性を考えていた。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商) 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。

 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考える。

 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。

 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。

■ヘッド&ショルダーのターゲットはパリティあたり 「ヘッド&ショルダー」の形状を「ピンクの破線」で表示している。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商) この「ヘッド&ショルダー」のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)を割り込んだあたり、と考えることができる。

 上述のケースは、「赤の破線(両端矢印)」で示している。

 この「ヘッド&ショルダー」に着目して、その値幅が最大になる場合のターゲットを「緑の破線(両端矢印)」で示している。

 その場合のターゲットは、月足チャートを見てのとおりに、0.8000ドル近辺になる。

 今の時点で、0.8000ドルを想定する必要はないので、当面のターゲットは、すでに述べたとおりに、パリティ(1.0000ドル)を割り込んだあたり、と考える。

■週足チャートでは保ち合いを下抜けして「売りシグナル」 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商) ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。

 この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。サポート・ライン「紫の破線(細線)」は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」の平行線だ。

 中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

■トレンド転換には1.17ドルを超える必要がある レジスタンス・ライン(1)「ピンクの破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このレジスタンス・ライン(1)「ピンクの破線(太線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 ユーロ/米ドルは、「緑の破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 チャートの形状を見ると、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だ。

 つまり、今のところ、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けていないので、ユーロ/米ドルのダウン・トレンド(=下落傾向)に変化がない、と考える。

 別な言い方をすると、トレンド転換を考えるには、1.17ドル台前半程度を上に抜ける必要がある、ということだ。

 週足チャートに、レジスタンス・ライン(2)「茶色の破線(太線)」と、その平行線「茶色の破線(細線)」を表示した。

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 直近のユーロ/米ドルは、1.1300ドルを上に抜けて、急上昇しているが、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)を上に抜けない限り、このようなレジスタンス・ライン(2)「茶色の破線(太線)」が出現するはずだ、と考えている。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
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ユーロ/ドルは心理的節目1.15ドルを突破! 明日のECB理事会で今後のスタンスに注目

■ユーロ/米ドルは月足でヘッド&ショルダーを完成して下落 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、月足チャートからご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」の可能性を考えていた。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商) 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。

 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考える。

 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。

 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。

■ヘッド&ショルダーのターゲットはパリティあたり 「ヘッド&ショルダー」の形状を「ピンクの破線」で表示している。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商) この「ヘッド&ショルダー」のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)を割り込んだあたり、と考えることができる。

 上述のケースは、「赤の破線(両端矢印)」で示している。

 この「ヘッド&ショルダー」に着目して、その値幅が最大になる場合のターゲットを「緑の破線(両端矢印)」で示している。

 その場合のターゲットは、月足チャートを見てのとおりに、0.8000ドル近辺になる。

 今の時点で、0.8000ドルを想定する必要はないので、当面のターゲットは、すでに述べたとおりに、パリティ(1.0000ドル)を割り込んだあたり、と考える。

■週足チャートでは保ち合いを下抜けして「売りシグナル」 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商) ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。

 この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。サポート・ライン「紫の破線(細線)」は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」の平行線だ。

 中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

■トレンド転換には1.17ドルを超える必要がある レジスタンス・ライン(1)「ピンクの破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このレジスタンス・ライン(1)「ピンクの破線(太線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 ユーロ/米ドルは、「緑の破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 チャートの形状を見ると、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だ。

 つまり、今のところ、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けていないので、ユーロ/米ドルのダウン・トレンド(=下落傾向)に変化がない、と考える。

 別な言い方をすると、トレンド転換を考えるには、1.17ドル台前半程度を上に抜ける必要がある、ということだ。

 週足チャートに、レジスタンス・ライン(2)「茶色の破線(太線)」と、その平行線「茶色の破線(細線)」を表示した。

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 直近のユーロ/米ドルは、1.1300ドルを上に抜けて、急上昇しているが、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)を上に抜けない限り、このようなレジスタンス・ライン(2)「茶色の破線(太線)」が出現するはずだ、と考えている。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…