松田哲の「FX一刀両断!」

豪ドル/円の下落トレンドは変わらない! 中国経済不安で「豪ドル売り」圧力持続 ブログ

豪ドル/円の下落トレンドは変わらない! 中国経済不安で「豪ドル売り」圧力持続

■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。

 86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。

 俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。

 豪ドル/円は、まず、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、

このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であったと考える。

■最近の動きは2007年、2008年頃の値動きに似ている 話を2007年、2008年頃の値動きに振るが、豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。

 しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。

 昨年(2015年)の値動きが、この頃に似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。

 月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考える。

 難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまわない。

■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。

 しかし、すでにターゲットを達成した可能性があることに留意する必要がある。

 この時点での高値は、105円台半ば(105.40円-50円)程度だ。

 ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。

 しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。

 豪ドル/円は105円台の高値から…
右往左往するユーロ/米ドル、リスク回避の 思惑が強いと難しい展開になるのはなぜ? ブログ

右往左往するユーロ/米ドル、リスク回避の 思惑が強いと難しい展開になるのはなぜ?

■ユーロ/米ドルは月足で高値圏での乱高下だったが… 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは月足チャートをご覧いただきたい。 

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは、0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から、1.6000ドル近辺まで大きく上昇している。

 1.6000ドルの高値をつけて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで大きく上下動を繰り返した。

 この「安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には、「高値圏での乱高下」と判断している。

 いつもではないのだが(必ずではないのだが)、一般的に、「高値圏での乱高下」は、「売りのシグナル」である。

 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測していた。

 このネック・ライン(下限)は、1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(下限)を割り込む場合は、その後で、大きく下落する、と考える。 

 上述のように考えていたところ、1.2000ドルを割り込んだ。

 重要な節目(=チャート・ポイント)である1.2000ドルを割り込んだことで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 サポート・ライン「緑の破線」は、その傾きを緩やかにして、2013年7月の安値1.27ドル台ミドルに合わせている。

 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んでいる。 

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず「売りシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートに長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 見てのとおり、ユーロ/米ドルはこの長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点でさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 高値1.4000ドル近辺からの下落に合わせて、レジスタンス・ライン「緑の破線」を加筆した。

 このレジスタンス・ライン「緑の破線」は、昨年(2015年)10月15日(木)の高値(1.14ドル台後半)に合わせて表示している。

 中長期のチャート(この月足チャート)で判断するならば、「赤の破線」を割り込んで発せられたこの「売りシグナル」のターゲットは、「紫の破線」で表示した1.18ドル台の水平線と考える。

 そして、月足チャートを見てのとおりに、上述のターゲット(1.18ドル台ミドル)は達成した、と考える。

■月足のウェッジを下抜けし、さらなる売りシグナル点灯 チャートに、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。 

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

  また、1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。

 これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 2015年1月の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台の安値をつけた。

 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。

 1.04ドル台から1.17ドル台で上下動をしているが、大局で見るならば、1.04ドル台の安値を更新する場合は、さらなる重要な「売りシグナル」となるので、要注意と考える。

 昨年(2015年)の12月3日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会では、事前の予想どおりに、金利据え置きとなった。

 その後の会見で、ドラギECB総裁は、追加の緩和策を発表したが、

マーケットは、「事前に期待していた緩和策よりも、たいした内容ではない」と判断した様子で、強烈な「ユーロの買い戻し」となった。

 しかし、月足チャートで見る限りでは、特段の変化は見られない。

 大局で見るならば、ユーロ/米ドルの下落トレンドに変化がない、と考える。

 先週(1月21日)のECB理事会でも、事前の予想どおりに、金利据え置きとなった。

 金利据え置き発表後のこの日(1月21日)の会見で、ドラギECB総裁は、3月に追加の緩和策を実施する旨の示唆した。

■下落のターゲットは1.0000ドル近辺か 続いて、もう1つ別の月足チャートをご覧いただきたい。このチャートには、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」の平行線を表示した。 

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」とその平行線「紫の破線」の値幅を示すために、「緑の破線(両端矢印)」を表示した。

 この月足チャートを俯瞰すると、中長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発し、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を割り込んでさらに「売りシグナル」を発した、と考える。これらの「売りシグナル」のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)近辺と考えることができる。

 続いて、3つ目の月足チャートを…
中国経済不安や原油下落に翻弄され安値 更新の豪ドル/米ドルはまだまだ下がる! ブログ

中国経済不安や原油下落に翻弄され安値 更新の豪ドル/米ドルはまだまだ下がる!

■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 上のチャートでは、中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 しかし、2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度」のボックス相場を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■すでに大きく下落したが、まだ底打ちししたとは言えない 月足チャートには、ボックス相場「赤の破線」とボックス相場「ピンクの破線」を表示している。これは、後で掲載する週足チャートに表示したボックス相場と同じものだ。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込んだ時点で、新安値を更新したので、「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は大きく下落している。今のところ、0.68ドル台前半程度の安値をつけている。

 すでに大きく下落したが、まだ底打ちしたとは言えない、と考えている。

 安値を更新する場合は、その時点で、さらなる「売りシグナル」点灯になる状況が続いている、と考える。

 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/米ドルは…
新年早々波乱のドル/円、転換点は115円。 取引はあわてず様子を見て徐々に始めよう ブログ

新年早々波乱のドル/円、転換点は115円。 取引はあわてず様子を見て徐々に始めよう

■米ドル/円はすでに約4年間も上昇トレンドが続いてきた 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、2007年6月の高値124円台から始まった米ドル/円の下落トレンドを示すレジスタンス・ライン「緑の破線」を、2012年2月に上に抜けたことが読み取れる。 

米ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 換言すれば、この「緑の破線」を中長期のレジスタンス・ラインととらえるならば、2012年2月に下落トレンドから上昇トレンドに転換した、と言える。

 2012年2月にトレンド転換したと考えるならば、もうすでに約4年もの期間「米ドル高・円安トレンド」が続いてきたことに留意する必要がある。

 ところが2012年の時点では、米ドル/円は2012年3月以降、下落に転じ、絶対水準で80.00円を割り込み、70円台で推移したことから、2012年は円高傾向の印象が強い状態となった。

 そして、2012年の時点では、確かに米ドル/円が安値75.32円を下に抜けると、つまり新値を更新すると(=歴史的最安値を更新すると)、「円高トレンド」が継続していると判断すべき状態だった、と考える。

 しかし、2012年11月の衆院解散の決定をきっかけに、米ドル/円は急上昇を始めた。政権交代が起これば(民主党政権から自民党政権に交代すれば)、金融緩和策が採られる、といった思惑が働いた、と考える。そして、この急上昇で、「米ドル/円のトレンドは、下落から上昇に転換した」ことが確認できた。

 再掲載した、下の月足チャートには、新たな中長期のレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示している。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 個人的には、「このライン『ピンクの破線』は、時間が経過するとなくなる(=引く必要がなくなる)のではないか?」と考えていた。

 上述のとおりに、「2012年2月に『上昇トレンド』に転換した」と考えるので、このライン「ピンクの破線」は引かなくてもよい、と考える。

 つまり、「緑の破線」が中長期のレジスタンス・ラインであり、この「緑の破線」を上に抜けた時(2012年2月)に、トレンド転換が起こった、と考えるので、この「ピンクの破線」は必要ない、とも言える。

 ただし、相場を読む際に、便宜上、このライン「ピンクの破線」を表示しておいた方が都合が良い、と考える。

 この「ピンクの破線」を上に抜ける場合が、「買いシグナル」だった、と考えるからだ。

 月足チャートに、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 比較的小さな調整はあるとしても、サポート・ライン「赤の破線」に従って、大局では上昇が続いていた、と判断する。

 米ドル/円は、124円台前半を上に抜けて、2007年6月の最高値を更新した。

 昨年(2015年)の6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

 しかし、高値(125.85円)をつけた後は、最高値を更新した後で、調整局面に入った、と考える。

 125.85円から120円台ミドルへ下落し、そこからは反転上昇して、再び、125円台をつけている。

 昨年(2015年)の8月に、この2度目の125円台から下落し、120.00円を割り込み、116円台前半に急落した。

 この時(2015年8月)も、中国株(上海総合)の急落や、中国経済に対する不安に起因する世界同時株安から、リスク回避の動きが広がり、米ドル/円が売られた(=円が買われた)、という図式だ。

 116円台からは、反転上昇して、121円台を回復したが、その後は、120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返していた。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2015年)の11月6日(金)の米国雇用統計では、事前予想よりも、圧倒的に良い結果が発表された。

 これを材料に、12月の「利上げ開始」の思惑が広がり、米ドル/円は、121円台から123円台に上昇している。

 先月(2015年12月15日、16日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで米国の利上げ開始が発表されたことで、123円台にまで上昇している。

 しかし、昨年(2015年)末の相場は、ポジション調整から円高気味に推移して、年末のクローズは、120.00円近辺だった。

■2016年年初は中国株式市場の影響で120円台を割り込む 2016年1月4日(月)の年初の相場では、120円台を割り込んだ。

 この日の中国株式市場でサーキットブレーカーが発動し、中国株式市場が取引停止になったことが、材料になった。

 この下落で、月足チャートに示したサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ただし、今後の相場で、米ドル/円の下落が、それ程激しいものではなく、反発(上昇)に転じる場合は、サポート・ライン「赤の破線」の傾きを緩やかにして、修正することになる可能性がある。

 今の時点では、明確な判断ができないので、サポート・ライン「赤の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発した、と考えておくべきだろう。

 今のところ、この「売りシグナル」は、トレンド転換を示すものではない、と考えている。

 ただし、115円を割り込む場合はトレンド転換の可能性を考える必要がでてきるので、要注意だ。

 続いて週足チャートを…
129円台半ば割れのユーロ/円は買い時? 売り時?「化け線」で下値は狂ったのか? ブログ

129円台半ば割れのユーロ/円は買い時? 売り時?「化け線」で下値は狂ったのか?

 明けまして、おめでとうございます。

 本年も、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

■2012年11月に中長期のレジスタンスラインを突破 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、月足チャートからご覧いただきたい。

 ユーロ/円は、2008年に約170円(正確には、169.95円)の高値をつけてから、下落に転じた。 

ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、月足チャートで見ると、2012年3月に2008年の高値を起点としたレジスタンス・ライン「ピンクの破線(細線)」を上に抜けたのだ が、この時点では、結局、トレンド転換が起こらなかった、と判断したので、2012年4月の高値に合わせて、新たなレジスタンス・ライン「緑の破線」を表 示した。

 つまり、レジスタンス・ライン「ピンクの破線(細線)」を上に抜けた時には、ユーロ/円は、下落トレンドのままで、上昇トレンドに転換していない、と判断した。

 しかし、改めて引き直した中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を明確に上に抜ける場合は、「買いシグナル」なので、要注意と考えていた。

 2012年の11月に、中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を、明確に上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。 

ユーロ/円 月足(クリックで拡大) (出所:ヒロセ通商)

■150円近辺をピークに下落トレンドに転換した可能性 一昨年(2014年)の10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 それで、その時点での直前の安値(134円台前半)に合わせて、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 高値150.00円アラウンド(149.75-80円水準)をつけるまでは、このサポート・ライン「赤の破線」に従って上昇した、と考える。

 しかし、昨年(2015年)の1月中旬(1月15日木曜日)の急落で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発した、と考える。 

ユーロ/円 月足(クリックで拡大) 

(出所:ヒロセ通商)

 この時点(2015年1月15日木曜日)で、ユーロ/円が、トレンド転換した可能性がある、と考えた。

 つまり、ユーロ/円の94円台から150円近辺まで上昇した期間が、「上昇トレンド」であり、150円近辺がピーク(最高値)で、「下落トレンド」に転換している可能性がある、ということだ。

 ユーロ/円は、この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺まで下落した。

 しかし、126.00円近辺を底に、反転して、大きく急騰した。

 それで、新たに、一番右のサポート・ライン「緑の破線」を表示した。 

ユーロ/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 126円台からの反転、大きな上昇で、ユーロ/円のトレンドは判然としなくなった(つまり、はっきりしなくなった、わからなくなった)、と考えた。

 昨年(2015年)の4月以降の値動きでは、ユーロ/円は、126円台にまで急落し、そして、141円台に急騰した。

 しかし、直近の値動きで、一番右のサポート・ライン「緑の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 個人的な思惑になるが、月足チャートに、「赤の破線」で示したサポート・ラインを割り込んだことで、その時点でトレンド転換が起こっているのではないか?(=すでに、下落トレンドに転換しているのではないか?)と、考えている。

 ごく目先の直近の値動きでは、昨年(2015年)の12月3日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会後のドラギ総裁の発表した「追加の緩和策」が、事前に期待した程の内容ではなかったことで、強烈な「ユーロの買い戻し」となった。

 12月3日(木)のユーロ/円の安値は129円台ミドルをつけているが、安値(129円台ミドル)から急上昇して、134円台をつけている。

 しかし、この値動きで「上昇トレンド」に転換したとは言えない、と考えている。

 続いて、週足チャートをご覧いただき…
2016年米ドル/円の地位はますます低下!? <i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>想定以上に忙しい1年になりそうなワケとは?</i> ブログ

2016年米ドル/円の地位はますます低下!? <i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>想定以上に忙しい1年になりそうなワケとは?</i>

■米国の利上げが開始され、2016年相場はどうなる? 今年もお世話になりました。ありがとうございます。まず初めに、感謝の気持ちをお伝えいたします。

 早いもので、クリスマスを目前に控え、今年(2015年)もあとわずかで終了する。今年の相場も、もう終わりで、来年(2016年)の相場を考える時期になってしまった。今回は、2016年の相場見通しを述べたいと思う。

 今月(12月15日、16日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、米国は「利上げの開始」を決定した。

 ここで注目するべきは、「開始」という点だ。つまり、今後米国は、断続的に「利上げ」を実施する予定、ということだ。

 イエレン議長をはじめ、FOMCの関係者は一様に「利上げのペースはゆっくりとしたもの」で、かつまた「米国の経済指標をにらんでの対応」を強調している。

 しかし、個人的には「要するに、来年(2016年)は、米金利上昇の1年」になるのだろう、と考えている。

■来年の米利上げ幅は0.75%ないし1.00%程度 現時点で、多くの市場参加者は、来年(2016年)の利上げ幅は0.75%ないし1.00%程度になるのだろう、と予測しているようだ。 

米政策金利の推移(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国政策金利の推移)

 私も、同様に考えている。

 そうなると、1回の利上げ幅が、0.25%と想定すると、来年(2016年)は、3回か、4回程度の利上げが実施されることになる。

 1年間に3回か、4回程度となると、3回ならば、4カ月ごとに、4回ならば、3カ月ごとに、利上げが実施されることになる。

 つまり、次回の米国の利上げは、春頃と想定されるわけだ。

 イエレン議長をはじめ、FOMCの関係者は、一様に、「利上げのペースはゆっくりとしたもの」と言っているものの、上記のように、その利上げのペースを想像すると、そうそうのんびりとはしていられない、と考える次第だ。

■次回が利下げになってしまう可能性はあるのか? イエレン議長は(そして、FOMCメンバーは)、「利上げ開始」の断を下した。

 一部の意見では、米国の経済状態によっては、利上げが先送りされる可能性を指摘している。

 しかし、今回利上げを開始して、次回が利下げになる可能性は、ほとんどゼロ(ほとんど皆無)と考える。

 そのような事態になるのならば、今回の「利上げ開始」は、「絶対的な判断の誤り」となる。

 断を下した以上は、少なくとも来年(2016年)の春頃(遅くとも夏になる前)に、次回の利上げが実施されることになる、と考える。

 そして、現在のマーケットが、想定しているように、来年(2016年)の利上げ幅が0.75%ないし1.00%程度になるのならば、その対応に追われるような、忙しい相場展開になる可能性もある、と考えている。

 外国為替市場が、閑散とした、活況ではない状態は大嫌いなので、忙しい相場は望むところなのだが、想定以上に忙しい相場になる可能性も否定できないのではないか、などと期待している。

 米国が利上げを断続的に実施する場合には、「通貨間の金利差」が… 
パリティ割れかと思われたユーロ/米ドル の下値メドを修正! 新たなターゲットは… ブログ

パリティ割れかと思われたユーロ/米ドル の下値メドを修正! 新たなターゲットは…

■ユーロ/米ドルは月足でヘッド&ショルダー完成 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず月足チャートをご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」の可能性を考えていた。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされてい る。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼 ぶこともある)  

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。

 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考ええる。

 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。

 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「ヘッド&ショルダー」の当面のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)近辺、と考える。

■週足チャートでユーロ/米ドルの値動きを確認 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。 

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 振り返るとユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」に従って下落した、と考える。なお、「緑の破線(細線)」は「緑の破線(太線)」の平行線だ。

 そして、週足チャートを見てわかるように、ユーロ/米ドルはリバウンド(上昇)して、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けている。 

 レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けたので、その時点で、「買いシグナル」を発した。

 週足チャートで見る限りでは、この「買いシグナル」を発した時点で、ユーロ/米ドルが、もう一段上昇する可能性が示唆されていた。

 1.20ドル台からの上昇で、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を表示した。なお、サポート・ライン「紫の破線(細線)」は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」の平行線を表示している。

 中長期のチャート(週足チャート)で見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していたと考える。  

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

■強烈なユーロ買い戻しも、週足で見ると変化なし 従来の安値1.20ドル近辺に、「赤の破線」で水平線を表示した。従来の安値を更新した時点で、「売りシグナル」を発した、と考える。

 一番右のレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」と、その平行線「青の破線(細線)」を表示した。 

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」は、その傾きを、直近の高値に合わせている。

 今のところユーロ/米ドルのダウン・トレンド(=下落傾向)に変化がない、と考える。

 「ピンクの破線(太線)」で、サポート・ラインを加筆した。このサポート・ライン「ピンクの破線(太線)」とレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」で、三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考えることができる。

 三角保ち合い(ウェッジ)は、ブレイクした方向についていくのがセオリーだ。週足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2015年12月3日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会では、事前予想どおりに、金利据え置きとなった。

 その後の会見で、ドラギECB総裁は、追加の緩和策を発表したが、マーケットは、「事前に期待していた緩和策よりも、たいした内容ではない」と判断した様子で、強烈な「ユーロの買い戻し」となった。

 しかし、週足チャートで見る限りでは、特段の変化は見られない。

 続いて、日足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルは…
豪ドル/円は大きく上昇して買いシグナル、 それでも売り時を待つべきなのはなぜ? ブログ

豪ドル/円は大きく上昇して買いシグナル、 それでも売り時を待つべきなのはなぜ?

■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。 

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値をつけているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。

 86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値をつけている。

 俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。

 このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。

 豪ドル/円は、まず右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であった、と考える。

■最近の動きは2007年、2008年ごろの値動きに似ている 話を2007年、2008年ころの値動きに振るが、豪ドル/円は「ピンクの破線」でボックス相場を形成した、と考える。 

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。

 しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。

 今年の値動きが、この頃に似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。

 月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考える。

 難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えてもかまいません。

■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。 

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。

 しかし、すでにターゲットを達成した可能性があることに留意する必要がある。

 この時点での高値は、105円台半ば(105.40-50円)程度だ。

 ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。

 しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。

■105円台から下落後、再びボックス相場を形成 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。 

豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも、同じように、「赤の破線」で表示した。

 豪ドル/円は、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。

 次に、日足チャートをご覧いただき…
複数の時間足で「買いシグナル」点灯中の 豪ドル/米ドルは買いでついていってOK? ブログ

複数の時間足で「買いシグナル」点灯中の 豪ドル/米ドルは買いでついていってOK?

■豪ドル/米ドルの週足チャートを分析 今回は、豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。

 豪ドル/米ドルは0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。

 そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。

■上昇後は別のボックス相場を形成し、ターゲットを達成 「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは、「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」へ移行(シフト)したと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 その後、2013年5月上旬に中長期のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」と考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。

■ボックス相場下抜けのターゲットを次々と達成 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 以前は、このボックス相場の上限は0.9800ドル近辺、下限は0.8800ドル近辺と考えていた。 

 だから、このボックス相場の下限(0.8800ドル近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考えた。 

 相場は、この「売りシグナル」に従い、0.86ドル台まで下落したが、0.86ドル台ミドルを底値に、0.9500ドル近辺にまで大きく反発上昇している。


 それで、ボックス相場の下限は0.86ドル台と想定し直す必要がある、と考えた。

 つまり、このボックス相場は「上限0.9800ドル近辺-下限0.8600ドル近辺」と考えた。

 ボックス相場「ピンクの破線」の下限を考え直したが、その修正した下限の0.8600ドルを割り込み、「売りシグナル」発した、と考える。

 それまでの安値を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えた。

 この「売りシグナル」に従い相場は大きく急落して、まずは1700ポイントのボックス相場「紫の破線」を下抜けした場合のターゲットを達成した。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、1200ポイントのボックス相場「ピンクの破線」を下抜けした場合のターゲットも、達成した。

■レジスタンスラインとその平行線の間を上下しながら下落 レジスタンス・ライン「赤の破線」と、その平行線「赤の破線」を表示した、別の週足チャートをご覧いただきたい。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルはこれらの2本の平行線のインサイド(内側)で、上下動を繰り返しながら下落した、と言える。

 別な言い方をすれば、現在の豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で下落している、と言い切れる。

 別な言い方をすれば、2013年から最近までの豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で、下落していた、と断言できる。

 つまり、2013年から最近までの豪ドル/米ドルは、一定のスピードでの下落が持続していた、と言える。

 そして、上の週足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ラインの平行線「赤の破線」を割り込んだ。

 下落スピードが加速した、と言える。

 時間軸を短くして、レジスタンス・ライン「紫の破線」と…
反骨精神がユーロ暴落を止めるも、132円を 割ったユーロ/円は下落トレンドへ転換か ブログ

反骨精神がユーロ暴落を止めるも、132円を 割ったユーロ/円は下落トレンドへ転換か

■2012年11月に中長期のレジスタンスラインを突破 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、月足チャートからご覧いただきたい。

 ユーロ/円は、2008年に約170円(正確には、169.95円)の高値をつけてから、下落に転じた。 

ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、月足チャートで見ると、2012年3月に2008年の高値を起点としたレジスタンス・ライン「ピンクの破線(細線)」を上に抜けたのだ が、この時点では、結局、トレンド転換が起こらなかった、と判断したので、2012年4月の高値に合わせて、新たなレジスタンス・ライン「緑の破線」を表 示した。

 つまり、レジスタンス・ライン「ピンクの破線(細線)」を上に抜けた時には、ユーロ/円は、下落トレンドのままで、上昇トレンドに転換していない、と判断した。

 しかし、改めて引き直した中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を明確に上に抜ける場合は、「買いシグナル」なので、要注意と考えていた。

 2012年の11月に、中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を、明確に上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。 

ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

■150円近辺をピークに下落トレンドに転換した可能性 昨年(2014年)の10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 それで、その時点での直前の安値(134円台前半)に合わせて、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 高値150.00円アラウンド(149.75-80円水準)をつけるまでは、このサポート・ライン「赤の破線」に従って上昇した、と考える。

 しかし、今年(2015年)の1月中旬(1月15日木曜日)の急落で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発した、と考える。 

ユーロ/円 月足(クリックで拡大) (出所:ヒロセ通商)

 この時点(2015年1月15日木曜日)で、ユーロ/円が、トレンド転換した可能性がある、と考えた。

 つまり、ユーロ/円の94円台から150円近辺まで上昇した期間が、「上昇トレンド」であり、150円近辺がピーク(最高値)で、「下落トレンド」に転換している可能性がある、ということだ。

 ユーロ/円は、この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺まで下落した。

 しかし、126.00円近辺を底に、反転して、大きく急騰した。

 それで、新たに、一番右のサポート・ライン「緑の破線」を表示した。 

ユーロ/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 126円台からの反転、大きな上昇で、ユーロ/円のトレンドは、判然としなくなった(つまり、はっきりしない、わからない)、と考えた。

 今年(2015年)の4月以降の値動きでは、ユーロ/円は、126円台にまで急落し、そして、141円台に急騰している。

 しかし、直近の値動きで、一番右のサポート・ライン「緑の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 個人的な思惑になるが、月足チャートに、「赤の破線」で示したサポート・ラインを割り込んだことで、トレンド転換が起こっているのではないか?(=すでに、下落トレンドに転換しているのではないか?)と、考えている。

■132円を割り込んだ「売りシグナル」が徐々に効いてくるか ごく目先の値動きでは、132.00円を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考えるが、131円台ミドル程度から、133円台に反転急上昇した。

 しかし、時間が経過して、相場が落ち着きを取り戻せば、この「売りシグナル」が有効であることを確認できるのではないか、と考えていた。

 直近の値動きで、安値を更新したことで、徐々に、その形に整ってきている、と考える。

 そして、現時点では、まだ気が早いのだが、126円台を割り込む場合は、「下落トレンド」と判断するべきことに気づいておく必要を感じる。

 続いて、週足チャートをご覧いただき…