
欧州議会、仮想通貨監視規制の多数の「盲点」を指摘する報告書を発表 マイニングよるマネロンに懸念

欧州議会は、EU(欧州連合)における仮想通貨の監視に関する多数の法的盲点を指摘する研究を公開した。ステーブルコイン、トークン基盤の資金調達、仮想通貨マイニングを通じたマネーロンダリングの脅威などをあげている。
欧州議会は、EU(欧州連合)における仮想通貨の監視に関する多数の法的盲点を指摘する研究を公開した。ステーブルコイン、トークン基盤の資金調達、仮想通貨マイニングを通じたマネーロンダリングの脅威などをあげている。
主要国の中央銀行や金融監督当局で構成する、金融安定理事会(FSB)は、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラなどのステーブルコインに関する規制整備を加速させる考えだ。
欧州連合(EU)の証券規制当局である欧州証券市場監督局(ESMA)は19日、巨大テック企業が金融に参入するリスクを警告するレポートを発表した。
ロイター通信は2月12日、フェイスブックのサードパーティー・ファクトチェック・プログラム(第三者事実検証プログラム)と協力し、フェイクニュース・誤情報の特定を目的とした新たな事実確認イニシアチブの開始を発表した。ロイターが設立した事実確認ユニットは、フェイスブックおよびインスタグラムに投稿されたコンテンツを検証し、虚偽または誤解を招くメディア・記事を特定するという。まずは英語・スペイン語が対象となる。
米規制当局の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)の幹部は、仮想通貨の発行を目指すソーシャルメディアネットワーク企業に対して、マネーロンダリング対策などの法規制に従う必要があると発言した。
スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラムにおいて、デジタル通貨を議論するパネルディスカッションが開催され、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の話題に触れた。デビッド・マーカス氏は、デジタル通貨の性質に関係なく、これらの議論が国境を越えた決済を革新し、銀行外の問題を解決する鍵となると強調した。同氏は、フェイスブックで仮想通貨リブラの責任者、独自仮想通貨リブラのウォレットを開発するカリブラのCEOを務めている。
フェイスブックが主導する仮想通貨リブラ。そのリブラの発行体となるリブラ協会は、リブラのブロックチェーン技術開発を監督する新しい委員会を設立した。
フランス中央銀行のデニス・ボー副総裁は、ステーブルコインをはじめとする仮想通貨が決済システムの強化に貢献できる可能性があると語った。
スイスのウエリ・マウラー大統領は、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラについて、現在の形のままではリブラが実現するのは難しいと指摘し、その設計を変える必要があると述べた。
決済・送金分野の専門家である中島真志教授は、26日の日経新聞に寄稿し、フェイスブック主導の仮想通貨リブラはその完成度の高さから、世界各国から批判を集めていると指摘した。