陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円の一段高を有力視。長いスパンで 見れば本格的な円安は、むしろこれから ブログ

米ドル/円の一段高を有力視。長いスパンで 見れば本格的な円安は、むしろこれから

■米ドル/円は、ほぼ一直線に109円台前半をトライ 米ドル全体は、一進一退でありながら切り返しの傾向を保っている。同時に円安の進展がもっとも鮮明となり、円が主要外貨においてもっとも弱い存在であることが、一段と浮き彫りになった。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
 米ドル/円は、ほぼ一直線に109円台前半をトライし、市場センチメントを大きく修正させた模様だ。
米ドル/円 日足(リアル...
ユーロ/米ドルが、1.17ドル割れ視野でも ユーロ/円の強気構造が維持されるワケは? ブログ

ユーロ/米ドルが、1.17ドル割れ視野でも ユーロ/円の強気構造が維持されるワケは?

■株安・米ドル高の進行が加速する兆し 株安・米ドル高の進行が続き、また、加速する兆しがくすぶっている。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の3月4日(木)の講演では、米長期金利の上昇に具体的な対策は示されず、最大雇用の達成を優先するため、一時的なインフレ上昇を容認する立場が示されたと思われる。
 これを受け、米長期金利(米10年国債利回り)は、再度上昇。執筆中の現時点では1.571%前後に留まり、米国株の反落につながっている。
米長期金利 日足(出所:TradingView...
ユーロの本格的な頭打ち警戒! 対ドルで 1.2ドルの節目割れあれば下落幅拡大か! ブログ

ユーロの本格的な頭打ち警戒! 対ドルで 1.2ドルの節目割れあれば下落幅拡大か!

■米長期金利の上昇では株の上昇トレンドを修正できない 米長期金利(米10年物国債利回り)の急伸で、株式市場の反落がもたらされている。
 一時1.6%まで上昇した米長期金利は、S&P500の配当利回りを上回り、株価を圧迫する要素として理解されやすいかと思う。
米長期金利 日足(出所:TradingView)
 何しろ、債券利回りが株配当利回りを上回る状況が長期にわたって維持される場合、敢えて大きなリスクを背負って株式に投資する可能性は低下していくと思われる。よって...
主要クロス円にとって、コロナショックは 長かった円高時代の終焉を意味する存在! ブログ

主要クロス円にとって、コロナショックは 長かった円高時代の終焉を意味する存在!

■円安基調は、円に主体性がなくなったことが背景 円安の基調が一段と強まっている。主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の方では、ユーロ/円、豪ドル/円が、ともに2019年高値を更新、英ポンド/円はもう少しでブレイクするところまできている。
ユーロ/円 週足(出所:TradingView)
豪ドル/円 週足(出所:TradingView)
英ポンド/円 週足(出所:TradingView)
 主要クロス円における円安基調の、一段の強化自体は自然な成り行きで、ロジックも単純...
底打ちの可能性高まる米ドル/円の押し目は 拾う好機! しばらくは順張りスタンスで ブログ

底打ちの可能性高まる米ドル/円の押し目は 拾う好機! しばらくは順張りスタンスで

■クロス円が堅調だが、円は相変わらず「蚊帳の外」 株高の局面は相変わらず、為替市場は保ち合いを継続しながら円安基調を保っている。
 英ポンド/円、豪ドル/円の高値更新が、目先のクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の堅調さを示し、トレンドを一段と鮮明化させている。
英ポンド/円 日足  
(出所:TradingView)
豪ドル/円 日足(出所:TradingView)
 もっとも、円は「蚊帳の外」。円安基調とは言うものの、円が主体性を発揮する...
米ドル/円の切り返しは、ドル買いと連動! 105円台半ばの打診も当然の成り行きと見る ブログ

米ドル/円の切り返しは、ドル買いと連動! 105円台半ばの打診も当然の成り行きと見る

■ドルインデックスが切り返し。「株高・米ドル安」は一服 S&P500が、また史上最高値を更新している間に、ドルインデックスも切り返しを果たしている。
S&P500 日足(出所:TradingView)
ドルインデックス 日足(出所:TradingView)
 にわかに「株高・米ドル高」の様相を呈しているが、米ドル全体の状況で言えば、まだまだ大幅下落後の一服にすぎない。よって、「株高・米ドル安一服」という表現の方が適切であろう。
 しかし、今まで「セット」になっていた「株...
目先、米ドル/円は105.50円前後まで上昇か。 押し目買いスタンスも、しばらくは維持 ブログ

目先、米ドル/円は105.50円前後まで上昇か。 押し目買いスタンスも、しばらくは維持

■素人集団がウォール街のプロを打ち負かした 米ゲームストップ株の件で世間が騒いでいる間、株式市場の上昇が一服する気配を見せている。
NYダウ 日足(出所:TradingView)
 個別株の話を取り上げるつもりはないが、簡単に言うと、素人たちが空売りの多い個別株を一斉に買って、ヘッジファンドの踏み上げを招き、大損させるなどといった、いわゆる素人集団がウォール街のプロを打ち負かしたという話である。
 今の株式相場がおもしろいというか、過去の経験側が通用しないことを物語って...
米ドル/円の「試し買い」ならありだけど 積極的に試すべきはクロス円のロング! ブログ

米ドル/円の「試し買い」ならありだけど 積極的に試すべきはクロス円のロング!

■株高の勢いは止まらず、為替相場は一進一退 株高の勢いが止まらない。
 ここまで来て、筆者のような2020年コロナショック時、株買いを力説した者でも「ついて」いけなくなるほど一本調子の上げとなっている。過熱感は否めないが、逆張りはできないことも確かだ。
NYダウ 日足(出所:TradingView)
 対照的に、為替相場は一進一退しながら、基本的には大した変化がない。メイントレンドを維持しながら、もみ合いの様相を深めている。
 「株高・米ドル安」という「セット...
主要クロス円は押し目があれば拾う好機! 大幅な円高はないと見る根拠がいろいろ ブログ

主要クロス円は押し目があれば拾う好機! 大幅な円高はないと見る根拠がいろいろ

■米ドル安の進行がいったん止まったかのように見えている 株高のトレンドが続いている中、少し変化の兆しが出てきた。それは他ならぬ、米ドル安の進行がいったん止まったかのように見えていることだ。
 周知のとおり、昨年(2020年)3月から一貫して「株高・円安」といった「セット」になった市況が続いてきた。
 このようなトレンドの、鮮明化やモメンタムの加速は、2020年11月から今年(2021年)年始まで続き、トレンド自体のサプライズはなかったものの、そのスピードに驚かされた市場...
金余りによる米ドル悲観論一辺倒に異論! ドル崩壊信者はリーマン後と同じ轍を踏む ブログ

金余りによる米ドル悲観論一辺倒に異論! ドル崩壊信者はリーマン後と同じ轍を踏む

■円高予測は杞憂、米ドル/円は104円をトライ 新年おめでとうございます、今年もよろしくお願いします。
 年末年始の商い薄で円高を心配、または、円高予測をする声が圧倒的に多かったが、現時点では杞憂のようだ。
 なにしろ、米ドル/円はわずかに安値を更新したものの、本日(1月8日)いったん104円の節目をトライし、むしろ切り返しを果たしてきた。
米ドル/円 日足(出所:TradingView)
 もっとも、筆者が繰り返し指摘してきたように、「リスクオンの円高」とい...