株価「過熱ではない」、2%達成前の政策変更あり得る=布野日銀委員 News

株価「過熱ではない」、2%達成前の政策変更あり得る=布野日銀委員

[宮崎市 8日 ロイター] - 日銀の布野幸利審議委員は8日、宮崎市内で会見し、日経平均株価が一時26年ぶりの高値に上昇するなど堅調な推移を続ける株式市場について、過熱状態にはないとの認識を示した。現段階で、日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れや長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を含めた政策手段の見直しは必要ないとしたが、物価が目標の2%に達する前に変更することはあり得ると語った。

ドル/円相場にも影響する貿易不均衡是正 要求どうなる?トランプ氏の訪中に注目! ブログ

ドル/円相場にも影響する貿易不均衡是正 要求どうなる?トランプ氏の訪中に注目!

■米ドル/円は英国国民投票やバーナンキ来日に翻弄された 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、日足チャートをご覧いただきたい。

 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をした。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 「英国の国民投票」の結果が、事前の予想に反して、「英国のEU離脱」に確定すると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)の安値を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、107円台に大きく上昇している。

 大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

■2016年11月にボックス相場を上抜けし、その後ターゲット達成 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 次に説明するボックス相場「緑の破線」の下限を、108.00円近辺から107.00円近辺に修正した。

 その結果として、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正した。

■現在は107円近辺-114円台半ばのボックス相場を形成中 現在の米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 従来は、このボックス相場「緑の破線」の下限は、108.00円近辺と考えていた。

 北朝鮮問題を材料に、リスク回避の思惑が強くなり、108.00円を割り込んで、107円台前半の安値を付けたが、9月9日前後に、北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、米ドル/円の買い戻しが強くなり、大きく反発(上昇)している。

 それで、このボックス相場「緑の破線」の下限を、107.00円近辺と修正する。現在の米ドル/円相場は、ボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 直近の値動きで、ボックス相場「緑の破線」の上限(114円台ミドル程度)を、上に抜けたのだが、一時的だったので、まだボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「ピンクの破線」は、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

■現在のレジスタンスは114円台ミドル レジスタンス・ライン「赤の破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このレジスタンス・ライン「赤の破線」も、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

 米ドル/円は、このレジスタンス・ライン「赤の破線」とサポート・ライン「ピンクの破線」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この「三角保ち合い(ウェッジ)」をブレイクした方向について行くことが、セオリーと考えていた。

 日足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ライン「赤の破線」を上にブレイクし、「買いシグナル」を発した、と考える。

 このところの相場では、113円台がレジスタンス(上値抵抗)になっていたが、10月22日(日)の衆院選で、政権与党が圧勝したことで、113円台ミドルを、明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ただし、引き続き米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を維持している。

 現在の上値のレジスタンス(上値抵抗)は、ボックス相場「緑の破線」の上限(114円台ミドル)だ。

 続いて、4時間足チャートをご覧いただき…
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