■米ドル/円は122.00~123.50円での膠着状態 みなさん、こんにちは。
米ドル資金がタイト化する中、総じて米ドルは底堅く推移しているものの、本日(11月26日)から米国が感謝祭入りすることもあり、米ドル/円は122.00~123.50円水準での膠着状態が続いています。
【参考記事】
●年末に向けてドル需要急増の可能性大!? 米ドル/円は上昇トレンド継続で125円へ(11月12日、西原宏一)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
日銀も動かず、円の材料が不足気味なため、米ドル/円は、まず来月(12月)利上げがスタートする公算の高い米国の動向、加えて、日経平均が2万円台を回復するかどうかが重要なポイント。
【参考記事】
●テロ発生も強靭な耐性見せた金融市場。ドル/円124円台、日経平均2万円台回復へ(11月19日、西原宏一)
日経平均 日足(出所:株マップ.com)
その日経平均ですが、本稿執筆時点で1万9960円と2万円台回復目前で推移しています。
■欧米の金融政策逆行でユーロ/米ドルはじり安 一方、米ドル/円が膠着する中、じりじりと値を下げているのがユーロ/米ドル。
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
12月3日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会で、追加緩和が既定路線となっているユーロ。
そして来月(12月)、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げをスタートする公算の高い米ドル。
2大中央銀行の金融政策が逆行する中、ユーロ/米ドルはじり安の展開。
加えて、11月25日(水)には関係者筋として以下の報道が流れ、ユーロ/米ドルは一時、1.0600ドルを割り込んで急落しました。
ECB、2段階の中銀預金金利や資産購入対象の拡大検討
欧州中央銀行(ECB)当局者は、12月の理事会に向けた準備会合で、2段階の中銀預金金利を設定することや、資産買い入れの対象を拡大して都市・州発行債を含めることなどあらゆる選択肢について検討を重ねている。関係者が25日、匿名を条件にロイターに対して語った。
ECBのドラギ総裁はすでに、ECBに資金に預ける銀行への一種のペナルティーにあたる、中銀預金金利のマイナス幅拡大に前向きな姿勢を示している。関係筋によると、銀行への影響を緩和するため、ECBに預ける資金の額に応じて異なる金利を課すことが議論されている。
関係者の1人は「預金の額がある一定の水準を超えると、それ以降はより大きなマイナス金利が課せられる、という仕組みだ」と述べた。
預金金利を2段階にすれば、マイナス幅を一律に拡大するよりも、銀行への影響は抑えられる。銀行は、ECBに合わせて1700億ユーロ程度を預けており、特にドイツとフランスの銀行の預金額が大きい。
出所:ロイター
この報道により、ドイツ2年国債利回りは一時、マイナス0.43%台と最安値を更新。
ドイツ2年国債利回り(出所:CQG)
ユーロ/米ドルは一時、巨大なオプションが設定されていると言われている、1.0566ドルまで急落しています。
ユーロ/米ドル 30分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 30分足)
2015年10月にドラギ総裁が、次回(12月)のECB理事会で…