
アマゾンがアンソロピックに追加投資
アマゾン(Amazon)が、AIスタートアップのアンソロピック(Anthropic)に最大250億ドル(約3兆9,744億円)を投資すると4月20日に発表した。これにあわせてアンソロピックは、今後10年間でアマゾンのクラウド技術に1,000億ドル超(約15兆8,975億円)を投じることを約束した。
この取引により、モデル強化に向けた計算資源の確保を急ぐアンソロピックとアマゾンの関係は一段と深まる。
米シアトルに本拠を置くアマゾンは、まず50億ドル(約7,949億円)をアンソロピックに出資し、さらに一定の商業上の目標達成を条件に、今後追加で200億ドル(約3兆1,795億円)を投資する。これは、アマゾンがこれまで同社に投じてきた80億ドル(約1兆2,718億円)に上乗せされるものだ。
アマゾンは、「ノヴァ(Nova)」など自社AIモデルでは大きな話題を生み出せていない一方、クラウド計算能力の提供など、AIブームを支える重要インフラ分野では引き続き主導的な立場にある。アマゾンは、今年の設備投資額が約2,000億ドル(約31兆7,950億円)に達する見通しで、その大半はAI開発向けだとしている。
アマゾンはまた、大手AIスタートアップへの大型投資も進めている。対話型AI「クロード(Claude)」の開発元アンソロピックへの今回の新規投資は、アマゾンが今年初めに「ChatGPT」の開発元オープンAI(OpenAI)に最大500億ドル(約7兆9,488億円)を投資すると発表したのに続く動きとなる。
アンソロピックは声明で、年末までに「Trainium2」および「Trainium3」チップを通じて、およそ1ギガワット分の容量を導入する見込みだと述べた。最終的には、こうした容量を最大5ギガワットまで確保する想定だとしている。
アマゾンのアンディ・ジャシー(Andy Jassy)氏兼CEOは声明で、アンソロピックによるTrainiumチップの採用は、「カスタムシリコンに関して両社で進めてきた取り組みの進展を示している」と述べた。
アンソロピックは、コーディングやデザインに重点を置いたモデル投入を通じてAI開発競争で先行を狙っている。一方のアマゾンは、AIの学習および推論向けに設計した自社製カスタムシリコンの顧客獲得を目指している。
アマゾン株は時間外取引で約2.7%上昇した。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Amazon to invest up to $25 billion in Anthropic as part of $100 billion cloud deal
(Reporting by Zaheer Kachwala in Bengaluru; Editing by Pooja Desai and Lisa Shumaker)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters
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参照元:ニュース – あたらしい経済

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