イオレ、暗号資産レンディングサービス「らくらくちょコイン」提供へ、事前登録受付開始

イオレが暗号金融資産レンディング提供へ

暗号資産(仮想通貨)のトレジャリーとレンディングを推進する東証グロース上場企業のイオレが、暗号資産のレンディングサービス「らくらくちょコイン」を2026年1月下旬に提供開始する予定だ。イオレが12月25日に発表した。

らくらくちょコインでは、利用者が保有する暗号資産を同サービスに貸し出すことで、貸出期間に応じた貸借料を得られるとのこと。イオレは、運用実績を持つ複数の提携先と暗号資産の運用を行い、その運用益の中から利用者に貸借料を支払うという。

らくらくちょコインの対象利用者は、暗号資産を既に保有し長期保有を前提に活用したい層、日々の価格変動を追わず手間をかけずに運用したい層、少額から暗号資産運用を始めたい初心者層を想定するとのこと。

らくらくちょコインのセキュリティ面では、複数の提携先による分散運用で個別リスクの影響を抑える体制が整備されているという。また、市場の急変に備えた運用条件の分散・見直しを含むリスク管理の実施や、1機関あたりの預かり資産の上限が設けられるとのこと。

さらにイオレは、デジタル資産管理分野で採用が進む米ファイアブロックス(Fireblocks)のセキュリティ基盤を、らくらくちょコインの暗号資産管理体制に導入したとのことだ。

らくらくちょコインの利用条件として、利用者は暗号資産を預けた後に30日経過後いつでも返還請求が可能で、返還は7営業日以内としている。なお、暗号資産の預け入れは約1万円相当から可能だという。

イオレは、らくらくちょコインの事前登録の受け付けを12月25日から開始した。また同社は、12月25日から2026年1月25日までにサイトから事前登録した利用者を対象に、サービス開始から2026年4月までの貸借料率を13%とするキャンペーンを実施するという。

イオレは、8月14日に公表した中期経営計画において暗号資産金融事業を中核に位置づけた。同社は、暗号資産トレジャリー(自社による暗号資産の取得・保有)事業と暗号資産レンディング(暗号資産のデッドファイナンス)を、収益機会の拡大につながる取り組みとして推進する方針だ。

同社はこの方針のもと、暗号資産の取得から運用、将来的な事業活用までを一貫して支援する次世代金融プラットフォーム「ネオ・クリプト・バンク(Neo Crypto Bank)構想」を掲げている。この構想の一環として、らくらくちょコインの提供準備が進められたという。

暗号資産レンディングは現時点で暗号資産交換業の登録が不要と整理されている。ただし金融庁が2025年12月に公表した報告書では、暗号資産レンディングは今後、金融商品取引法の規制対象となる検討がされている。イオレは制度改正の動向を注視し、適切な体制構築のもとレンディング事業を推進していくとのことだ。

また、イオレは「ネオ・クリプト・バンク構想」の初期トレジャリー運用の一環として、12月19日にビットコイン(BTC)の追加取得を公表している。 同社は、12月12日から12月19日の期間に約12.3965BTCを取得した。購入金額は1億6,639万9,933円で、平均購入単価は約1,342万3,138円だったという。これにより同社のビットコイン累計保有量は約101.565814BTCとなり、累計平均購入単価は約1,539万4,561円となった。 

参考:イオレ
画像:iStocks/Who_I_am

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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