
クシムが「HODL1」に商号変更へ
デジタル資産領域に関する研究開発および投資活動を行う東証スタンダード上場企業のクシムが、新商号「株式会社HODL 1 (ホドルワン)」への変更予定を12月24日に発表した。
変更理由は、2025年の経営体制変更、Web3・暗号資産トレジャリー事業を中核とする企業への転換、新たな企業ブランドの確立を図るためとのこと。変更予定日は2026年2月2日だ。なお登記上は「株式会社ホドルワン」、英文では「HODL 1,inc.」と表示するという。
またクシムは同日、取締役候補者の決議を発表している。代表取締役CEOの田原弘貴氏と取締役CSOの田中遼氏は重任する。田原氏は2019年にWeb3コンサルティング企業チューリンガムを共同創業し、2023年にクシムの取締役に就任。代表取締役には2024年4月に就いた。また田中氏は2020年にLINE社(現 LINE ヤフー)に入社し、LINEのブロックチェーン・NFT 事業立ち上げに従事したのち、チューリンガムに入社。2024年1月に同社代表取締役に就任し、今年5月に同職を退任。クシムの取締役には今年4月30日に就任した。
その他に4名の取締役が新任する。取締役COOの大島卓也氏はチューリンガムで取締役を務めたのち、9月末までZaifの代表取締役社長を務めていた人物。取締役CTOの伊藤光佑氏はチューリンガム共同創業者でイーサリアム(Ethereum)コスモス(Cosmos)、ビットコイン(Bitcoin)等に関する開発に従事してきた。社外取締役にはSNS「Yay!」運営のナナメウエ代表取締役である石濵嵩博氏が就任する。取締役CFOには竹中大介氏が就く。
なおクシムは10月10日、第三者割当増資で資金を確保し、暗号資産トレジャリー戦略を進めることを発表していた。クシムはa’gil社を割当先に約2億円を調達した。クシムは今回の発表にて「ETH DAT(イーサリアム・デジタル資産トレジャリー)におけるNo.1を目指すと伝えている。
またクシムは11月27日、ブロックチェーン分野における基盤技術の研究開発を目的とした新組織「クシムラボ(Kushim Labs)」を新設した。さらにクシムは同日、レイヤー2プロトコル「イントマックス(INTMAX)」開発のリョダンシステムズ(Ryodan Systems)と提携開始もしている。
イントマックスは、イーサリアム(Ethereum)上で動作するステートレス型のゼロ知識ロールアップ技術を採用した、取引履歴や残高情報をチェーン上に保持せずに検証可能とする独自の構造を持つ技術。zk-Rollup(zkロールアップ)技術の活用により、トランザクションごとに必要なオンチェーンデータはわずか約5バイトとなっている。
社名について”HODL1(ホドルワン)”とするご提案を株主総会にてご提案させていただきました。
— Hiroki Tahara (なまはげ)@Kushim(東証2345) CEO (@_namahagesan) December 24, 2025
HODLとは暗号資産(Bitcoin)の業界で売らずに長期で未来を信じる”HOLD”の誤字から定着したスラングです。… https://t.co/eQ82WV8FaZ
参考:クシム・クシム2
画像:iStocks/berya113
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参照元:ニュース – あたらしい経済

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