
OSL Groupが米ドル建てステーブルコイン展開へ
デジタル資産(暗号資産)分野特化の香港上場フィンテック企業OSLグループ(OSL Group)と暗号資産カストディ(保管)企業アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)が提携し、米ドル建てステーブルコイン「USDGO」を展開する予定だ。アンカレッジ・デジタルが12月11日に発表した。
USDGOの発行体は、アンカレッジ・デジタルの銀行部門であり、米国で唯一の連邦認可を受けた暗号資産銀行アンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank)が務めるとのこと。
USDGOは、高い流動性を持つ資産と米国債に1対1で裏付けられる設計となっており、グローバル決済、クロスボーダー取引、即時決済などの用途が想定されているという。
アンカレッジ・デジタル・バンクは、連邦政府の直接的な監督下にある発行インフラを活用し、あらゆるブロックチェーン上でのエンドツーエンドの発行体制を提供するとのこと。また、顧客確認(KYC)やマネーロンダリング対策(AML)基準と資産保護体制を備えた形でUSDGOを発行するとのことだ。
ちなみに、OSLグループは12月12日にレイヤー1ブロックチェーン「アバランチ(Avalanche)」の開発を主導するアバラボ(Ava Labs)との提携を発表した。この提携によりOSLグループは、アバランチのブロックチェーン技術をインフラに統合し、世界中の機関投資家と個人投資家向けに効率的かつ安全なトークン化RWA(現実資産)商品と決済ソリューションを提供するという。
なお、アンカレッジ・デジタルはアンカレッジ・デジタル・バンクを中核に、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore:MAS)からライセンスを取得した「アンカレッジ・デジタル・シンガポール(Anchorage Digital Singapore)」、ニューヨーク州金融サービス局(New York Department of Financial Services:NYDFS)からビットライセンス(BitLicense)を取得した「アンカレッジ・デジタル・ニューヨーク(Anchorage Digital New York)」、およびセルフカストディウォレット「ポルト(Porto by Anchorage Digital)」を通じて機関投資家向けサービスを展開している。
またアンカレッジ・デジタルは、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)、GIC、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、KKR、ビザ(Visa)といった有力機関から出資を受けており、シリーズDラウンドにおける評価額は30億ドル(現在のレートで約4,639億円)を超えているとのことだ。
【OSL、ステーブルコイン出すってよ】
— OSL Japan (@OSLJapan) December 16, 2025
その名も… USDGO
米国初の連邦公認クリプトバンク「Anchorage Digital」が発行体を担い
我々OSLグループがディストリビューター(販売業者)を務めます
米国GENIUS法の厳格な基準に完全準拠した、”銀行グレード”のステーブルコイン。… pic.twitter.com/MUL5DWApbL
参考:アンカレッジ・デジタル
画像:PIXTA
関連ニュース
- OSLグループがAva Labsと提携、トークン化RWA商品と決済ソリューションをアバランチで提供へ
- 香港OSL Group、株式で3億ドルの資金調達
- 香港OSLの機関投資家向けカストディ、Mantle「mETH」に対応開始
- アンカレッジデジタル、機関投資家向けにマントルの「MNT」カストディ対応
- アンカレッジデジタルバンク、機関投資家向けの「STRK」ステーキングサポート開始
参照元:ニュース – あたらしい経済




コメント