カントンネットワークでUSDC裏付けの「USDCx」利用可能に、米サークル「xReserve」統合で

カントンネットワークでUSDCx利用可能に

機関投資家向けブロックチェーン「カントンネットワーク(Canton Network)」上で、米ドル建てステーブルコイン「USDCx」が利用可能になったことが12月4日に発表された。

USDCxは、米ドル建てステーブルコイン「USDC」発行元の米サークル(Circle)が提供するUSDC相互運用基盤「サークルxリザーブ(Circle xReserve)」とカントンネットワークの統合により利用可能になっている。

xリザーブは、USDCを保管するサークル発行のスマートコントラクトを基盤とし、参加ブロックチェーンが自チェーン上でUSDC裏付けステーブルコインを発行できるようにする仕組みだ。これによりUSDCと各チェーンのUSDC裏付けステーブルコインの間で1:1の相互運用が可能となり、チェーン横断での統一的なユーザー体験と流動性の一元化が実現すると説明されている。

カントンネットワークはxリザーブに接続した初のブロックチェーンとなる。

カントンネットワークがxリザーブを通じて発行したUSDCxは、xリザーブに保管されるUSDCによって1:1で裏付けられている。ユーザーがxリザーブにUSDCを預け入れると、カントンネットワークのプロトコルを通じて同ネットワーク上でUSDCxが発行される仕組みとなっている。また現在発行されている20以上のチェーン上のネイティブUSDCと相互運用も可能である。

「USDCx」はすでに、ブロン(Bron)、カンター8(Cantor8)、サーティック(CertiK)、コンソールウォレット(Console Wallet)、カンバーランドDRW(Cumberland DRW)、ディーエフエヌエス(Dfns)、デジタルアセット(Digital Asset)、ジー20(G20)、ハイドラエックス(Hydra X)、アイエムシートレーディング(IMC Trading)、ループ(Loop)、キューシーピー(QCP)、センドオンカントンネットワーク(Send on Canton Network)、テンプル(Temple)といったアプリやウォレットで利用可能になっているとのことだ。

カントンネットワークは、機関投資家向け金融のために構築されたブロックチェーン。2023年5月にデジタルアセット(Digital Asset)社によって立ち上げられた。2024年6月にメインネットで稼働開始したネットワーク全体の相互運用レイヤー「グローバルシンクロナイザー(Global Synchronizer)」により複数の資産クラスにわたるリアルタイムで安全な同期と決済を可能にしている。現在はオープンソース化されている同ネットワークでは、ネイティブトークンである「カントンコイン(CC)」によって駆動され、分散型ガバナンスと協調的なアプリケーション開発をサポートしている。

なお同ネットワークには、現在までにゴールドマンサックス(Goldman Sachs)、HSBC、BNPパリバ(BNP Paribas)などの機関投資家がDapp(分散型アプリケーション)やプラットフォームを展開している。 

 

参考:サークルカントンネットワーク
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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