リップル社、XRPとRLUSDを活用した新サービス「Ripple Prime」を米国で始動

リップル社、米国で仮想通貨新サービス提供開始

Ripple(リップル)社は2025年11月3日、米国で仮想通貨XRPと自社開発のドル連動型ステーブルコインRLUSDを活用する機関投資家向け新サービス「Ripple Prime(リップルプライム)」を正式に開始したと発表しました。

新たに始動したRipple Primeにより、米国の機関投資家はXRPやRLUSDを含む主要な仮想通貨のOTC(店頭)現物取引が実行可能となりました。

この動きは10月に完了したHidden Road(ヒドゥンロード)社の買収を背景に実現したもので、OTC取引と決済機能を統合するプラットフォームとして、米国のデジタル資産市場における普及拡大を目指す一環と位置付けられています。

Ripple Primeが始動、XRP・RLUSDの米国展開拡大

ヒドゥンロード買収でサービス基盤を強化

リップル社は2025年10月、マルチアセット型プライムブローカーのHidden Road(ヒドゥンロード)社を約12.5億ドル(約1,920億円)で買収し、その後「Ripple Prime」として再始動しました。

ヒドゥンロード社は伝統金融分野で実績のある大手プライムブローカーであり、業務において商品担保としてRLUSDを活用していたことから、今回の買収統合を通じてリップル社は自社ステーブルコインの実需拡大も図っています。

プラットフォームによる包括的資産運用支援

Ripple Primeの国際CEOであるマイケル・ヒギンズ氏は、OTC現物取引の提供開始について「既存のOTC取引および清算済みデリバティブサービスを補完し、米国の機関投資家に対してより包括的なオファリングを提供できるようになる」と述べています。

また、同プラットフォームにより顧客は、OTC現物取引および保有資産を他のデジタル資産ポートフォリオ(OTCスワップやCME先物・オプションなど)と一括で証拠金管理(クロスマージン)できるようになると説明しています。

さらにリップル社はブロックチェーンを活用した国際送金サービス「Ripple Payments」やカストディサービス「Ripple Custody」も展開しており、今回のRipple Primeの始動により機関投資家向けサービスを一段と強化した形です。

これらのサービスでは同社のRLUSDとXRPが横断的に活用されており、既存金融の効率化や新たなデジタル資産活用につなげる狙いがあると説明されています。

RLUSDの流通額が10億ドルを突破

リップル社は2025年11月、同社が発行するドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」に関する新たなマイルストーンを発表しました。

RLUSDの流通額が発行開始から約1年で10億ドル(約1,530億円)を突破したことが明らかとなり、同社のステーブルコイン事業が順調に拡大していることを示しています。

RLUSD:たった1年で10億ドル規模へ

・時価総額10億ドル以上
・米ドルに1対1で裏付け
・機関投資家に最も信頼され、透明性の高いステーブルコイン

こうした成長を背景に、リップル社は統合されたRipple Primeや今年買収したGTreasuryなどの事業を通じて、RLUSDとXRPを組み合わせた迅速で効率的かつ規制準拠の決済ネットワークを世界規模で構築し、次世代金融インフラの拡充を目指すとしています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.40 円)

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Source:Ripple社公式発表
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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