「10月からイーサリアム主導でアルトコイン市場が強気転換」著名アナリスト予測

イーサリアム主導で形成される市場サイクル

オランダの著名仮想通貨アナリスト、ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は2025年9月28日、歴史的に9月は仮想通貨市場が弱含みになりやすい一方、第4四半期(10~12月)は強気になりやすいとの見解を示しました。

ポッペ氏は自身のX(旧Twitter)で「市場は毎年9月と10月に調整局面を迎える。歴史的に第4四半期と第1四半期は、アルトコインにとって最も好調な期間だ」と指摘しています。

続けて同氏は「9月は最も不調な月で、イーサリアム(ETH)はすでに約10%下落している。しかし、その後の第4四半期には、ほぼ毎回プラスに転じる」と述べました。

市場は例年、9月から10月にかけて調整局面を迎えることが多いです。歴史的に見ると、アルトコインは第4四半期と第1四半期に強い傾向があります。

実際、9月は相場にとって厳しい月であり、イーサリアムもここ最近で約10%下落しています。一方で、第4四半期はほぼ例外なくプラスの動きとなり、第1四半期は歴史的に最も好調な期間です。

同氏の指摘通り、夏以降の市場は全体的に調整局面が続いており、9月下旬までにイーサリアムを含む多くのアルトコインの価格も大きく下落しました。

こうした状況とこれまでの市場実績を踏まえ、ポッペ氏はイーサリアムが市場をけん引する中心的な役割を果たしていると指摘しています。

第4四半期に注目されるイーサリアムの市場優位性

イーサリアムとアルトコイン市場の歴史的相関関係

ポッペ氏が注目する背景には、イーサリアムとアルトコイン市場の歴史的な相関関係があります。過去の相場では、イーサリアムがアルトコイン市場をけん引し、多くのアルトコインがその値動きを追ってきました。

実際、仮想通貨資産運用企業CoinShares(コインシェアーズ)の報告によると、2025年7月にはイーサリアム関連プロダクトに史上2番目の規模となる約15.9億ドル(約2,360億円)が流入しました。一方、ビットコイン(BTC)投資商品からは約1.75億ドル(約260億円)が流出しています。

CoinSharesはこの動きを「ビットコインからアルトコインへの資金シフトの兆候」と分析しており、アルトコイン優位のサイクル到来を示唆しています。

過去データが示す第4四半期の強さ

過去の市場データもポッペ氏の見解を裏付けています。

米モトリーフール(Nasdaq配信)の分析によれば、イーサリアムは第4四半期のリターンが最も高く、中央値で約22%、平均で約24%の上昇を記録していると報告されています。

暦年末にかけて買いが入りやすい傾向があり、過去の相場では大幅な上昇例も見られました。ただし、季節性に依存しすぎないよう注意を促しており、必ずしもパターン通りに動くとは限らないと指摘しています。

ビットコインの停滞下で注目されるアルトコイン動向

2025年9月29日時点のアルトコイン市場は依然として調整局面にあります。直近30日間でイーサリアムは約7%下落し、ビットコインも11万1,700ドル(約1,660万円)前後まで価格を下げています。

この下落を受け、エックスアールピー(XRP)ソラナ(SOL)といった主要アルトコインも低迷しており、市場心理はやや冷え込んでいる状況です。

一方、著名トレーダーのアルトコイン・シェルパ氏は9月25日の投稿で、主要アルトコイン以外の銘柄の99%が短期的に下落した後、12月以降に反発する可能性があると予想しています。

歴史的傾向や投資家動向、そしてポッペ氏やシェルパ氏の分析を踏まえると、アルトコイン市場は調整局面を経た後に反発する可能性があり、第4四半期の動向が注目されます。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=149.13 円)

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Source:ミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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