米SEC、複数社申請の暗号資産ETFの審査延期

SECが複数のETF審査延期

米証券取引委員会(SEC)が、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)申請の「Franklin XRP ETF」と「Franklin Solana ETF」の上場に関する規則変更案について、それぞれの審査期間を延長すると9月10日付で公表した。

「Franklin XRP ETF」は暗号資産(仮想通貨)エックスアールピー(XRP)の現物価格に基づくETF(上場投資信託)。フランクリン・テンプルトンは3月11日に登録届出書「S-1申請書類(FORM S-1)」をSECへ提出していた。

また、上場先となる米国の証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)は3月13日、同ETFの規則変更案「19b-4申請書類(FORM 19b-4)」を提出した。同規則変更案は3月19日付で連邦官報に公告された。その後、6月17日付でSECは審査手続きを開始している。

一方、「Franklin Solana ETF」は暗号資産ソラナ(SOL)の現物価格に基づくETF。フランクリン・テンプルトンは3月12日にS-1申請書類をSECへ提出した。またシーボーBZX取引所は同日、同ETFの19b-4申請書類を提出し、3月19日付で連邦官報に公告された。こちらの規則変更案も6月17日付でSECによる審査手続きが開始されている。

SECは当初、両規則変更案について9月15日までに承認または不承認を判断する予定だったが、今回最大60日間の延長を決定。最終判断は11月14日までに下される見通しだ。

ビットワイズ申請ETFも延期

またSECは、9月9日付で米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)申請の「Bitwise Dogecoin ETF」の上場に関する19b-4申請書類について、審査期間を延長すると公表した。

「Bitwise Dogecoin ETF」は、暗号資産ドージコイン(DOGE)の現物価格に基づくETF。ビットワイズは3月3日、同ETFに関するS-1申請書類をSECへ提出している。

また、同ETFの上場先となる米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が、19b-4申請書をSECへ提出し、同案は3月17日付で連邦官報に公告された。その後、6月11日付でSECは同規則変更案に関する審査手続きを開始していた。

SECは当初、9月13日までに同規則変更案の承認または不承認を判断する予定だったが、今回最大60日間延長することを決定。最終判断は11月12日までに下される見通しだ。

グレースケール申請ETFも延期

さらに、SECは9月9日付で米暗号資産運用会社グレースケール(Grayscale)提供の投資信託「Grayscale Hedera Trust」を、ETFに転換するための19b-4申請書類についても審査期限を延長した。同信託は、暗号資産ヘデラ(HBAR)の現物価格に連動している。

審査期限は最大60日延長され、SECは11月12日までに同規則変更案の承認または不承認を決定するとのこと。SECは当初、同規則変更案の可否を9月13日までに判断する予定だった。同規則変更案は、2月28日付で米ナスダック(Nasdaq)によってSECへ提出されており、3月17日付で審査が開始されていた。

なお9月9日付でグレースケールは、HBARの現物価格に基づくETF「Grayscale Hedera Trust ETF」のS-1申請書類をSECへ提出した。

参考:Franklin XRP ETFFranklin Solana ETFBitwise Dogecoin ETF
画像:iStocks/Foryou13

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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