ソラナのDEXジュピター、マネーマーケット「Jupiter Lend」パブリックβ版を公開

Jupiter Lend公開

ソラナ(Solana)基盤のDEX(分散型取引所)アグリゲーター「ジュピターエクスチェンジ(Jupiter Exchange)」による、DeFi(分散型金融)レンディングプロトコル「ジュピターレンド(Jupiter Lend)」のパブリックベータ版ローンチが8月27日に発表された。

ジュピターレンドは、ジュピターエクスチェンジとイーサリアム(Ethereum)上のDeFi(分散型金融)レンディングプロトコル「フルーイド(Fluid)」によって共同開発されたとのこと。同サービスは、従来のDeFiレンディングにおける「効率を取ればリスクが増す」、「安全を取ればAPY(利回り)が減る」といったトレードオフを解消できる設計が特徴となっているとのこと。

同プロトコルの機能として、運用機能アーン(Earn)、借入機能ボロウ(Borrow)、レバレッジ運用機能マルティプライ(Multiply)、ユニバーサル追加入金機能ユニバーサルトップアップ(Universal Top-Up)が挙げられている。

アーンでは、ユーザーがボールト(資産を預け入れるスマートコントラクト)に資産を預けると最適化されたAPYを自動的に獲得できるとのこと。この機能によりユーザーは、プールを移動してAPYを探す必要がないという。

ボロウでは、フルーイドの高度な清算エンジンを活用することで、従来よりも高い最大90%のLTV(担保比率)で借入でき、清算ペナルティも大幅に軽減され0.1%に抑えられているという。さらにジュピターモバイル(Jupiter Mobile)では、清算リスクを通知する機能の導入も予定されているとのこと。

またマルティプライでは、フルーイドのフラッシュローン技術に基づき、レバレッジループが自動化されており、誰でもより高いAPYを狙えるという。

そしてユニバーサルトップアップでは、リンクひとつで複数ウォレットから担保追加や返済が可能であり、友人のローン返済サポートなどにも活用できるとのこと。

ジュピターレンドのローンチ時に対応する資産には、cbBTC・xBTC・WBTCといったラップドBTC、JupSOL・JitoSOLなどのLST(リキッドステーキングトークン)、USDC・USDT・EURC・USDG・USDS・syrupUSDCといった複数のステーブルコイン、ジュピターエクスチェンジの流動性提供トークンJLP、さらに同取引所のネイティブトークンJUPが含まれている。

なおJUP保有者は、JUPを担保にUSDCを借入でき、ジュピターエコシステムへのエクスポージャーを維持しつつ流動性を確保できるとのことだ。

ジュピターレンドは数週間にわたるテストや監査、コミュニティからのフィードバックを経て、40以上のボールトと200万ドル(約2.9億円)超のインセンティブを備えて稼働開始したという。インセンティブはジュピター、フルーイド、ならびにエコシステムパートナーによって提供されるとのことだ。

ジュピターエクスチェンジは8月18日、暗号資産ウォレットを必要とせずにトークン送金を可能にするジュピターセンド(Jupiter Send)を発表している。ジュピターセンドは、マジックリンクと呼ばれる埋め込みリンクやQRコードを通じて任意のトークンを送付可能とする機能だ。

同機能は、これまでジュピターモバイルに限定されていたが、すでに10万件を超えるトランザクションを生み出していた。今回の拡張により、より幅広いユーザーがこの送金機能を利用可能となった。

画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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