ビットコイン、124,000ドル超えで史上最高値更新|仮想通貨市場に強気ムード拡大

ビットコインが過去最高値更新、市場全体も強気相場に

日本時間2025年8月14日朝、ビットコイン(BTC)の価格が124,000ドル(約1,820万円)に達し、過去最高値(ATH)を更新しました。

今回の急騰により、ビットコインは直近の最高値であった約123,000ドル(今年7月中旬に記録)を突破し、時価総額は現在2兆4,600億ドル(約361兆円)に達しています。

また、時価総額がGoogleの2兆4,500億ドルを上回り、世界の主要資産ランキングで5位に返り咲いたことも報告されています。

世界の主要資産ランキングの画像世界の主要資産ランキング(画像:8marketcap

直近では仮想通貨市場全体に強気ムードが広がり、イーサリアム(ETH)ソラナ(SOL)ドージコイン(DOGE)などの主要アルトコインも、過去7日間で20%を超える上昇率を記録しています。

ビットコイン史上最高値更新の背景にある複合要因

ビットコインの史上最高値更新の背景には、複数の好材料があると指摘されています。

新規供給減と強まる機関投資家需要

需給面では、2024年4月のビットコイン半減期を経て新規供給量が日次約450BTCまで減少する一方、機関投資家からの資金流入が続いており「需要が供給を上回る局面に入った」との指摘があります。

米運用会社BitwiseのCIO(最高投資責任者)マット・フーガン氏は、こうした需要を背景に「現在の強気相場は一時的な投機ではなく、長期的に持続する可能性が高い」との見解を示しています。

12兆ドル規模の年金市場開放がもたらす上昇圧力

米国での規制整備や政策も、市場を押し上げる要因となりました。

8月7日には、トランプ大統領が仮想通貨を確定拠出年金401(k)の運用対象に含める大統領令に署名し、12兆ドル(約1,800兆円)規模とも言われる米国年金市場へのアクセス拡大が実現しました。

こうした動きを受け「今回の上昇はトランプ大統領が署名した措置が契機になった」との指摘もあります。

業界著名人が示す長期的な成長期待

仮想通貨業界の有力者からも強気な見解が示されています。

仮想通貨取引所Binance(バイナンス)の創業者チャンポン・ジャオ(CZ)氏は、ビットコイン価格の史上最高更新について「現在は史上最高値として注目されているが、数年後にはこの水準がごく一部に見えるかもしれない」とX(旧Twitter)上で述べ、長期的なさらなる成長の可能性を示唆しました。

市場環境も追い風となっており、CF BenchmarksのCEOスイ・チャン氏は「ビットコインが新高値に向かう背景には、マクロ経済の状況が決定的に追い風へと転じている」と分析しています。

ビットコイン高騰で主要アルトコインも軒並み上昇

ビットコインの最高値更新とともに、その他の主要仮想通貨も値上がりしています。

イーサリアムとソラナが強気相場を牽引

イーサリアムは一時4,700ドル台まで上昇し、過去最高値(2021年11月に記録された約4,890ドル=約72万円)にあと数%と迫りました。

米大手銀行スタンダードチャータードは、7月の米国ステーブルコイン法整備(GENIUS法成立)による追い風を踏まえ、ETH価格の年末目標を従来の4,000ドルから7,500ドルに上方修正しています。

ソラナも前日比14%超の上昇で200ドル(約29,000円)台まで回復し、ネットワークの時価総額が1,000億ドルを突破しています。

アルトコイン上昇基調が市場全体を押し上げ

アルトコインの上昇がけん引し、仮想通貨市場全体の時価総額は約4.2兆ドル(約616兆円)に達し、過去最高を更新しました。

市場参加者の間では、アルトコインへの資金流入が拡大し、「アルトシーズン」の本格化が指摘されています。

8月に入り、イーサリアム関連の投資商品への資金流入額がビットコイン関連を上回る局面も見られ、資金動向に変化が生じています。

さらに、米国のスポット型イーサリアムETF9本の1日あたりの合計取引高が、ビットコインETF12本の合計を初めて上回ったことが明らかになりました。

専門家からは「イーサリアムに資金が集まりやすい環境が整った」との分析も示されており、主要アルトコインの上昇基調が市場全体の底上げにつながっています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.74 円)

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Source:CoinMarketCap
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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