人気YouTubeグループ「Nelk Boys」、NFT集団訴訟に反論

人気YouTuberグループ「Nelk Boys」が、自身のNFTプロジェクト「Metacard」に関して提起された集団訴訟について、カリフォルニア州中部地区連邦地裁にて正式に反論を展開しました。

原告側は、NFT購入者が誤解を招くような約束によって購入を誘導されたと主張していますが、Nelk側は「返金を申し出たにもかかわらず、それを断ったことに起因する単なる後悔にすぎない」として、訴訟の棄却を求めていますす。

訴訟の背景

訴訟は2025年1月、Metacard NFT購入者を代表する形で提起されました。訴状によれば、販売前にNelk Boys側がSNSやYouTube、ポッドキャストなどで「独占的な特典」や「コミュニティアクセス」を約束したとされ、それが購入する際の判断に大きな影響を与えたと主張されています。Metacardは2022年1月に発売され、1点あたり約0.8 ETH(当時の価格で約2,300ドル)で販売されました。全10,000枚が売り出され、約2,300万ドルを調達しました。

しかし、NFT市場の下落に伴い、Metacardコレクションは現在では約111ドルまで価値が下落しており、原告側は「販売後にも誤解を助長する発言が続いた」として、損害賠償を求めています。

Nelk Boysの主張は?

4月17日に提出された反論書において、Nelk Boysの弁護団は、「販売前に具体的な虚偽の発言はなく、NFT購入者には全額返金+利息のオファーがあった」と述べています。つまり、原告は返金のチャンスを拒否しただけであり、それが訴訟の根拠にはならないという立場です。

さらに、訴訟では具体的な誤表現や誤認の証拠が示されていない点を指摘し、「単なる後悔や抽象的な不満では詐欺とは言えない」としています。弁護団は「原告の主張は販売前の発言に依存しているが、その具体的な内容が欠如している以上、訴訟の成立要件を満たしていない」として、訴訟の棄却を求めました。

Nelk Boysはカナダ系アメリカ人の人気YouTuberグループで、チャンネル登録者数は800万人以上。ポッドキャスト「Full Send」やアルコールブランドなど、多岐にわたる事業を展開しています。

本件に関して、原告および被告側のコメントは現時点では得られていません。
今後の裁判所の判断に注目が集まります。


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参照元:NFT Media

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