カルダノ基盤の金担保型ステーブルコインが実現|キンカゴールド(XNK)の発行が可能に

カルダノ基盤の金担保型ステーブルコインが実現|キンカゴールド(XNK)の発行が可能に(Cardano-based gold-backed stablecoin realized|Kinka Gold (XNK) can be issued)

EMURGOのRWAトークン化エンジンを「Kinka」と統合

カルダノ(Cardano/ADA)の共同創設企業であるEMURGO(エマーゴ)は2025年4月14日に、金担保型の暗号資産であるキンカゴールド(Kinka Gold/XNK)がカルダノブロックチェーン上で発行できるようになったことを発表しました。

キンカゴールド(Kinka Gold/XNK)は、ティッカーシンボル「XNK」で取引される金価格連動型ステーブルコインであり、1トークンの価格が1トロイオンスのドル建て金価格に連動するように設計されています。

XNKは純度99.99%の高品質な金地金に裏付けられているのが特徴で、XNKの裏付けに使用される金にはロンドン貴金属市場協会(LBMA)や大阪取引所が指定するゴールドのみを使用しているとも説明されています。

今回の発表では、EMURGOのトークン化エンジンとKinkaの技術統合が成功したことが報告されていて、これによってKinkaはカルダノブロックチェーン上で金裏付けトークンを発行できるようになったとされています。

XNKは元々イーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン上で発行されるERC-20トークンとなっていましたが、今回の技術統合によってカルダノブロックチェーン上でもXNKを発行することが可能となりました。

EMURGOは、RWA(現実世界の資産)トークン化エンジンを「Kinka Gold」と統合することに成功し、カルダノブロックチェーン上で物理的な金を裏付けとしたトークンの発行を実現しました。

このマイルストーンは、EMURGOのトークン化プラットフォームの技術力と、カルダノが機関レベルのRWAをサポートする商業的な準備を整えていることの両方を示しています。

XNKはイーサリアムとカルダノで展開

カルダノはイーサリアムに比べてガス代(手数料)が安く、トランザクション処理能力も高いため、カルダノ上でXNKを発行することによって、より安い手数料で迅速にトークンを送受信できるようになると期待されます。

また、異なるブロックチェーン上でトークンを発行すれば、XNKのエコシステムを複数のブロックチェーンに分散させることができるため、”片方のネットワークで問題が発生した場合でももう片方のネットワークでトークンを送金できる”などセキュリティ強化にもつながると期待されます。

「EMURGO」の会長である児玉健氏と、Kinkaプロジェクトを展開する「UNBANKED」のクリス・レーン氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。

【EMURGO会長:児玉健氏】
EMURGOは、トークン化された現実資産(RWA)が金融サービスの未来であると強く信じています。今回の発表は、現実資産とブロックチェーンを機関レベルでつなぐ当社の取り組みと実行力を示すものです。必要な技術インフラを提供することで、Kinkaと連携して、金のような伝統的資産をデジタル資産に変換し、流動性とさらなる商業機会を生み出すことを非常に嬉しく思います。

【UNBANKED取締役:クリス・レーン氏】
金は常に世界で最も信頼されてきた価値の保存手段です。Kinkaは、それをカルダノ上でトークン化することで、金をプログラム可能にし、DeFiにおけるレンディング、利回り運用、ループ戦略の基盤として活用できるようにします。我々の目標は、現実世界の信頼性と安定性を分散型経済にもたらすことです。

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source:EMURGO発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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