Aave Labs、新プロジェクト「Horizon」を発表 – DeFiの機関投資家向け製品を拡充

Aave Labsは2025年3月13日、新たなプロジェクト「Horizon」を発表しました。

このプロジェクトは、機関投資家向けのDeFiプロダクト開発に特化しており、従来の金融機関(TradFi)とDeFiをつなぐ重要な役割を果たすことが期待されています。

Horizonの概要と目的

Horizonは、リアルワールドアセット(RWA)のトークン化を促進し、機関投資家がDeFi市場に参入しやすくするためのプラットフォームとして開発されました。

RWA市場は急速に成長しており、現在4,000億ドル規模と推定されているものの、多くの機関が規制遵守やガバナンスの問題からDeFi参入に慎重な姿勢を取っています。

Horizonは、そうした課題を解決するために、許可制のAaveプロトコルを活用し、KYC(顧客確認)を完了した機関投資家のみがアクセスできる環境を提供します​。

Horizonの主要機能

  • RWAを担保にしたステーブルコインの借入
    Horizonでは、トークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)を担保に、USDCやAaveが発行するステーブルコイン「GHO」を借り入れることが可能になります。これにより、機関投資家は安定した流動性を確保しながらDeFi市場に参加できるようになります​。
  • Aave DAOとの利益共有
    HorizonはAave v3プロトコルをライセンス取得した形で稼働し、最終的にはAave v4へ移行する予定です。初年度の収益の50%がAave DAOのトレジャリーに配分されることで、プロジェクトの収益がコミュニティにも還元される仕組みとなっています​。
  • Horizon専用トークンの可能性
    Horizonでは、独自のガバナンストークン発行が検討されています。もし発行された場合、その15%がAAVE保有者やAave DAOに配分される計画ですが、Aaveコミュニティ内では「新トークンの発行はAAVEの価値を希薄化する」といった懸念が多く寄せられています​。

Aaveコミュニティの反応

Horizonの発表後、Aaveコミュニティでは活発な議論が巻き起こりました。

特に、新しいガバナンストークンの発行については批判的な意見が多く、「AAVEの価値を損なう可能性がある」「Aave DAOが適切な管理を行うべき」といった懸念が表明されています。

これを受け、Aave Labsはコミュニティの意見を反映しながら今後の方針を調整する可能性が高いと考えられます​。

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参照元:NFT Media

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