スイスの仮想通貨対応銀行「AMINA Bank」カルダノ(ADA)のステーキングサービス開始
仮想通貨(暗号資産)関連サービスを提供するスイスのデジタル資産銀行であるAMINA Bank(旧:SEBA Bank)が、カルダノ(Cardano/ADA)のステーキングサービスを開始したことが明らかになりました。
AMINA Bankは、元々「SEBA Bank」として知られていた仮想通貨対応銀行であり、スイスの金融規制当局であるスイス金融市場監督庁(FINMA)から銀行業・証券業の認可を取得してサービスを提供しています。
同銀行がADAのステーキングサービスを開始したことは、カルダノ財団のCEOであるフレデリック・グレガード氏からも報告されていて、AMINA BankでADAステーキングが可能になったことによって、ADA保有者に報酬獲得機会を提供しつつカルダノのセキュリティを強化できるだけでなく、場合によってはADAを活用した金融商品を組成できるようになる可能性があると説明されています。
And happy to announce we got another bank to offer staking of ADA and by that not just participating in the security of Cardano but also offer holders of ADA possibility of Rewards and potentially structuring. pic.twitter.com/8QaQG9inOq
— Frederik Gregaard (@F_Gregaard) March 15, 2025
さらに嬉しいお知らせです。別の銀行がADAのステーキングを提供することになりました。これにより、ADA保有者はカルダノのセキュリティに貢献してステーキング報酬を獲得する機会を得られるようになります。また、ADAを活用した構造化商品が組成される可能性もあります。
ステーキングサービスは対象の暗号資産を保有し続けてブロックチェーン運営に貢献することでステーキング報酬を獲得できるサービスであるため、これによってADAステーキングに参加する投資家が増えてカルダノの安定性やセキュリティが強化されると期待されています。
また、銀行レベルの金融機関でADAステーキングが開始されることによって、将来的にはADAステーキングを組み込んだ投資プランや金融商品などが提供される可能性もあるとも期待されています。
仮想通貨ウォレットでステーキングを行うためには一定の知識が必要となりますが、銀行でステーキングが可能になればより手軽にADAステーキングを行うことが可能になるため、AMINA BankのADAステーキングは伝統的金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)の架け橋となる可能性があります。
自分でADAを保管・運用すれば第三者に頼らずに自分だけで資産を管理して多くの報酬を獲得することができますが、認可された信頼できる銀行でADAを保管・運用すれば送金ミス・ハッキング・秘密鍵紛失などのリスクを抑えて手軽に資産管理・運用を行うことが可能です。
“資産を自己管理できる”という点は仮想通貨の大きな特徴の一つですが、”自己管理は面倒/不安だ”と考える人も多いため、銀行などの伝統的な金融機関における仮想通貨のサポートは仮想通貨業界の発展において重要視されています。
AMINA BankのADAステーキング開始は金融機関のADA採用における重要な一歩と捉えられており、新たな投資家のカルダノエコシステム参加を促すきっかけになるとも期待されています。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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