「市場は不穏な動き」ビットコイン価格75,000ドルも視野に|アーサー・ヘイズ氏が警鐘
ヘイズ氏が警鐘「市場は不安定」
仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)の創設者であるアーサー・ヘイズ氏は2025年3月10日、ビットコイン(BTC)が80,000ドル付近まで下落したことを受け「不安定な動きを見せている」と警鐘を鳴らしました。
ヘイズ氏は自身のX(Twitter)の投稿で「78,000ドルのサポートラインを再テストする可能性が高く、75,000ドルも視野に」と指摘しており、市場の値動きに対して注意を促しています。
また、同氏は、70,000ドルから75,000ドルの価格帯に多くのオプション未決済建玉(※1)が集中しているとも述べており、市場の価格変動がさらに激しくなる可能性があると予測しています。
※1:未決済建玉(Open Interest)とは、まだ決済されていないオプションや先物契約の総数を指す。建玉が多い価格帯では、価格がその水準に達すると大きな値動きが発生しやすくなる。
An ugly start to the week. Looks like $BTC will retest $78k. If it fails, $75k is next in the crosshairs. There are a lot of options OI struck $70-$75k, if we get into that range it will be violent. pic.twitter.com/q4cq0rthGJ
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) March 9, 2025
市場は週明けから不穏な動きを見せている。BTCは再び78,000ドル付近まで下落する可能性があり、ここを下回ると次は75,000ドルも視野に入るだろう。
70,000〜75,000ドルのレンジには大量のオプションの建玉があるため、この水準に突入すれば激しい値動きになるだろう。
注目されている重要な指標
10xリサーチの最新レポートによると、今回のビットコインの下落は「教科書通りの調整」と分析されています。市場関係者の間では、短期的には75,000ドル付近までの調整が予想されるものの、長期的には依然として強気の見方が維持されています。
ヘイズ氏は「2025年末までにビットコインが250,000ドルに達する可能性がある」との見解を示しています。ただし、実現には市場の流動性やマクロ経済の状況が大きく影響するため、慎重に見極める必要があると指摘しています。
今週発表予定の米国のインフレ指標(消費者物価指数、CPI)は、市場に大きな影響を与える可能性があります。特に、CPIの結果次第では、米連邦準備制度(FRB)の金融政策を通じて、ビットコイン市場にも影響を及ぼす可能性があると見られています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=147.63円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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