仮想通貨ニュース週間まとめ「サミット・税制改正・BTC・カルダノ」などの注目記事
2025年3月2日〜8日にかけて紹介した暗号資産・ブロックチェーン関連のニュースをまとめて掲載しています。この1週間で特に注目の話題をBITTIMES編集部がピックアップしてお届けします。
メキシコ大富豪「BTCを可能な限り買うべき」
米大手メディアのブルームバーグは2025年3月4日に、メキシコの大富豪であるリカルド・サリナス氏が、自身の投資ポートフォリオの約70%をビットコイン(BTC)関連資産で構成していることを報じました。
同氏は仮想通貨に関する発言が注目されることが多く、過去には「ビットコインをできる限り買うべきだ」と見解を示しています。今回の投資ポートフォリオの報道は、同氏のビットコインへの強い信念を改めて示すものと考えられています。
法定通貨ではなくBTCを
ブケレ大統領「ビットコイン追加購入」継続?
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2025年3月5日に、IMF(国際通貨基金)からのビットコイン購入停止要請を拒否し、今後も購入を続ける意向を明らかにしました。
IMFは3月3日、エルサルバドル向けに14億ドル(約2,100億円)の融資枠に関する延長協定を公表し、政府によるビットコイン追加購入を事実上禁止としていました。
今回、その中での追加購入と購入継続が示唆されたことで大きな話題を呼んでいます。
今後のBTC購入も示唆
堂島取引所「ビットコイン先物上場」申請を準備
大手メディアのブルームバーグは2025年3月4日に、大阪市に拠点を置く堂島取引所が、ビットコイン先物の上場認可に向けて、今月末までに申請準備を整える方針であることを報じました。
このニュースは、ブルームバーグが「事情に詳しい人物の話」として伝えたもので、金融庁の認可が下りれば、早ければ2025年度中にも円建てのビットコイン先物取引を開始する予定であると明らかにしています。
予定通り上場された場合、伝統的な取引所によるビットコイン先物としてアジアで初の事例となり、国内外の暗号資産(仮想通貨)市場関係者から注目を集めています。
アジアで初のビットコイン先物上場?
ニューハンプシャー州「BTC準備法案」ほぼ満票で可決
ニューハンプシャー州の下院議会は2025年3月5日に、州の公的資金の一部をビットコインなどに投資できるようにする「ビットコイン準備法案(HB302)」を圧倒的多数の支持により可決しました。
議会情報を提供している「LegiScan」によると、同法案は委員会審査を「16対1」で通過しました。同州はこれまでも仮想通貨に前向きな姿勢で知られており、今回の法案可決はその傾向を色濃く示すものとなりました。
この法案はニューハンプシャー州上院に送られ、上院でも委員会審査や本会議採決を経て可決されれば、知事の署名を経て正式に法制化される流れとなります。
ビットコイン準備金関連の注目記事
カルダノ財団、ブラジル最大の国営IT企業と提携
カルダノ(Cardano/ADA)の発展を推進する非営利団体のカルダノ財団は2025年3月6日に、世界最大級のブラジル国営IT企業である「SERPRO」と提携したことを発表しました。
今回の提携は「技術革新・デジタルインフラ開発・ブロックチェーン教育」を中心としたもので、SERPROの豊富な行政管理経験とカルダノのブロックチェーン技術を組み合わせることで、ブラジルの政府サービスにおけるデジタル変革を加速させ、ラテンアメリカの公共部門でブロックチェーン採用を推進するとされています。
自民党web3WG「申告分離課税20%」などを提言
自民党のデジタル社会推進本部が設置するWeb3ワーキンググループ(web3WG)は2025年3月6日、暗号資産の利益に対し一律20%の申告分離課税を適用するなどの税制改正案を発表しました。
暗号資産を金融商品取引法(金商法)上の新たな資産カテゴリーとして位置づける制度整備も提案しており、現行の雑所得扱い(最大55%課税)から金融所得扱い(20%課税)への移行を目指し、投資家保護と市場発展の両立を図るものとしています。
なお、今回の制度改正案については、3月31日まで広く国民からの意見・提案を募集し、4月に自民党本部として金融庁へ提言を行う予定とされています。
税制改正に関する注目記事
仮想通貨サミット開催|トランプ政権が示した政策
2025年3月7日に、ワシントンD.C.のホワイトハウスで史上初となる「仮想通貨サミット」が開催されました。
業界トップと政権首脳が一堂に会したこのサミットは、米政府の仮想通貨に対する姿勢転換を示す歴史的なイベントとして大きな注目を集めました。
また、サミット前日には、トランプ米大統領が「戦略ビットコイン準備金設立」を指示する大統領令に署名したことが明らかになりました。
トランプ政権に関する注目記事
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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