資産の70%をビットコインに投資「可能な限り買うべき」メキシコ大富豪リカルド・サリナス氏
メキシコ富豪「法定通貨ではなくBTCを」
米大手メディアのブルームバーグは2025年3月4日に、メキシコの大富豪であるリカルド・サリナス氏が、自身の投資ポートフォリオの約70%をビットコイン(BTC)関連資産で構成していることを報じました。
ブルームバーグによると、同氏の保有資産の残り30%は金および金鉱株に投資していることや、自社株以外の債券や株式は一切保有していないことが明らかにされています。
サリナス氏はビットコインを強く支持する人物としても知られており、2020年には自身の流動資産の10%をビットコインに投資したことを発表しました。
また、2022年のビットコインカンファレンスでは、自身の投資の大半が「ビットコインとビットコイン株」であることも明らかにし、X(Twitter)で「法定通貨から離れてビットコインに投資をしましょう」と投稿しています。
I want to thank @TheBitcoinConf for giving me the opportunity to speak about “what’s next”, it was a pleasure to meet you all
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“Please… don’t put your future in government’s hands, you and I know how does that always ends, stay away from #FIAT money, invest in #btc” pic.twitter.com/sjVvbbZKcY
— Don Ricardo Salinas Pliego (@RicardoBSalinas) April 7, 2022
ビットコインカンファレンス登壇の機会をいただき感謝します。”次に来るもの”についてお話しできて光栄でした。皆さんにお会いできて本当に楽しかったです
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どうか自分の未来を政府の手に委ねないでください。その結果がどうなるかは、私たちはよく知っていますよね。FIATマネー(法定通貨)から離れ、BTCに投資しましょう。
エレクトラ社の上場廃止計画とメキシコ市場の現状
サリナス氏が経営する小売・金融グループ「Grupo Elektra SAB」は、2025年5月までにメキシコ証券取引所からの上場廃止を予定していることも報じられています。
スペインの大手メディア「El País(エル・パイス)」によると、発行済み株式の99.7%を既に保有しており、これにより経営方針をより自由に決定できるようになると考えられています。
また、同氏はGrupo Elektra SAB以外にも、メキシコの放送局TV AztecaやインターネットプロバイダーTotal Play Telecomunicacionesなど、複数の企業を所有しています。
特に仮想通貨に関する発言が注目されることが多く、過去には「ビットコインをできる限り買うべきだ」と見解を示しています。今回の投資ポートフォリオの報道は、同氏のビットコインへの強い信念を改めて示すものと考えられています。
現在、メキシコでは仮想通貨の規制が進められており、中央銀行は金融機関による仮想通貨取引を禁止しています。しかし、個人の保有や取引には規制がなく、ビットコインの普及は続いています。
サリナス氏のような著名投資家の動向が、今後のメキシコにおける仮想通貨の位置付けに影響を与える可能性もあるかもしれません。
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Souce:ブルームバーグ報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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