リップル社、XRPL上で機関投資家向けDeFi「Ondo Finance」発行のOUSG提供へ

XRPL上でRWAの米国債へ投資可能に

米リップル(Ripple)社が、機関投資家向けDeFi(分散型金融)プロトコル「オンドファイナンス(Ondo Finance)」発行のトークン「OUSG」を分散型レイヤー1ブロックチェーン「XRP Ledger(XRPL)」で提供すると1月28日発表した。

これにより機関投資家は、米ドル建てステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を使用して、「OUSG」にアクセスできるようになる。

「オンドファイナンス」は、米国拠点のフィンテック企業。2021年に投資銀行ゴールドマンサックス出身のネイサン・オールマン(Nathan Allman)氏が創業した。同社投資家には、ピーター・ティール(Peter Thiel)氏のファウンダーズファンド(Founders Fund)やパンテラキャピタル(Pantera)、コインベース(Coinbase)がいる。

「OUSG」は、米ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ米国短期国債ETF(iShares Short Treasury Bond ETF)」を大部分に組み込む短期米国債をトークン化したRWAトークンだ。

公式サイトによれば、現在はイーサリアム(ETH)、ポリゴン(POL)、ソラナ(SOL)のブロックチェーン上で発行されている。

「オンドファイナンス」は「XRPL」上で「OUSG」の取り扱いを今後開始して、機関レベルのプロダクトを拡張していくという。

初期展開時は両社が「OUSG」の流動性を提供し、トークン化されたRWAの「XRPL」上での普及を後押しするという。

リップル社は、トークン化市場の規模が2030年までに16兆ドルに達する見通しだとする予測を引用し、「XRPL」は、機関投資家が従来の金融資産をオンチェーン化することを可能にする独自のポジションにあり、強化されたセキュリティ、検証可能な信頼性、新たな収益機会を提供すると強調した。

リップルエックス(RippleX)のシニア・バイス・プレジデントのマルクス・インファンガー(Markus Infanger)氏は「OUSGのようなトークン化された資産による24時間365日の日中決済は、従来の取引時間や遅い決済から脱却し、資本フロー管理に変革をもたらすものだ」とコメントしている。

なお米リップル(Ripple)社は1月29日、暗号資産(仮想通貨)の取引所やプラットフォームに対し、暗号資産「リップル(XRP)」を「エックスアールピー(XRP)」として表記するよう要請した。

リップル社は「XRP」について、グローバルな開発者コミュニティによって維持されているオープンソースのブロックチェーンネットワーク「XRPL」上で稼働する分散型暗号資産であると述べている。また「XRP」はリップル社によって作られたものではなく、同社とは独立して存在し、リップルの関与なしに、開発者、企業、個人など誰でも使用できると説明している。

またリップル社は、同社が自社ソリューションで「XRP」を活用するブロックチェーン企業であるとした。そして同社と「XRP」は別物で、リップル社は「XRP」自体の管理や単独保有をしておらず、また「XRP」の発行者ではないと、その違いを明確に示している。

参考:発表
画像:iStocks/ivanmollov

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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