イーサリアム創設者ヴィタリック・ブテリン氏、政治家のミームコインに警鐘|$TRUMPを批判
イーサリアム創設者が政治家コインを批判
イーサリアム(ETH)創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、2025年1月24日に自身のX(Twitter)で、政治家が発行するコインについて批判的な意見を述べました。
同士はX上で、政治家が発行するコインを「賄賂の手段として最適」と述べ、政治を歪める可能性を指摘しました。
The risk of politician coins comes from the fact that they are such a perfect bribery vehicle. If a politician issues a coin, you do not even need to send *them* any coins to give them money. Instead, you just buy and hold the coin, and this increases the value of their holdings… https://t.co/8Zkd7KcpuA
— vitalik.eth (@VitalikButerin) January 23, 2025
政治家によるコインのリスクは、それが賄賂の手段として最適であるという事実から生じます。政治家がコインを発行した場合、彼らにお金を渡すために送金する必要すらありません。購入するだけで、政治家コインの発行者の資産は増加します。
さらに、弁明の余地もあります。該当のコインを保有することは、発行者への賄賂とギャンブルを意味するものです。前者(賄賂)を行う意図があったとしても、後者(ギャンブル)を行っていると主張できます。
賄賂に使いやすい背景として、賄賂のために送金する必要はなく購入するだけで賄賂を送れる点、仮に賄賂と指摘された場合でもギャンブルをしたかっただけと簡単に弁明できる点を挙げました。
「民主主義にとって危険」と警鐘を鳴らし、通常の商品やサービスに適用される市場の論理を、政治に持ち込まないように呼びかけました。
ヴィタリック・ブテリン氏のミームコインに対する見識
また、関連の議論を巡る別の投稿で、ヴィタリック・ブテリン氏のミームコインに対する見識も明らかにしています。
ミームコインについて「砂糖でハイになる短期的な楽しみ」と表現し、短期的な投資と長期的な投資の違いをはっきりさせるべきという見解を述べました。
There is perhaps an analogy with weed here.
Ten years ago, to many weed represented freedom, and rebellion against sclerotic old order that denied self-sovereignty over our bodies. Then, weed became legalized, and "official".
On that day, I remember my personal interest in weed…
— vitalik.eth (@VitalikButerin) January 23, 2025
(中略)今こそ、初心者に勧めるべきではない短期的にハイになる楽しみと、長期的な充足感と富の築き方の違いを説明するときです。これは楽しみが悪いという意味ではありません。チェスと現代の中毒性の高いスマホゲームの違いのようなものです。
また、今こそ、大規模な政治家によるコインが一線を超えているという事実についても話し合うべきです。
$TRUMPを巡っては米国内でも批判が見られる
ヴィタリック・ブテリン氏の一連の発言は、$TRUMPに起因すると見られます。$TRUMPは、1月にトランプ大統領が発行した公式ミームコインで、仮想通貨業界から大きな注目が集まりました。
一方で、米国では批判も見られており、民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員などは、$TRUMPに対して懸念を示す書簡を米当局に送付しました。
書簡では、消費者搾取や外国の影響増大が懸念点として挙げられています。また、仮想通貨業界からも$TRUMPに対しては、批判の声が上がっているとも指摘しました。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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