USDCでガス代支払い可能に「Circle Paymaster」を発表:サークル社
USDCでガス代支払いが可能に
ステーブルコイン発行企業のCircle(サークル)は2025年1月23日に、ガス代をUSDコイン(USDC)で支払うことができる新機能「Circle Paymaster」を導入することを発表しました。
Circle Paymasterは現在、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークであるArbitrumおよびBaseで提供されていることが報告されています。
本来、ブロックチェーン上の取引では、取引を行うチェーン上のネイティブトークンでガス代を支払う必要がありました。このため、取引を始める前にネイティブトークンを購入・準備するという手間が生じ、特に初心者にとっては参入障壁の1つとなっていました。
Circle Paymasterが導入されたことによって、ガス代の支払いにもステーブルコイン「USDC」が利用可能となり、ネイティブトークンであるETHを準備することなく取引を行うことができるようになります。
Introducing Circle Paymaster, enabling users to pay gas fees with USDC on @arbitrum and @base.
No more juggling tokens across blockchains—simply use USDC for payments, transfers, and gas fees.
Learn more: https://t.co/QHArlEhAJC pic.twitter.com/o3mKWLvyJR
— Circle (@circle) January 23, 2025
Circle Paymasterの導入により、ArbitrumおよびBase上でUSDCを使用してガス代を支払えるようになりました。
もうトークンをブロックチェーン間で移動させる必要はありません。支払い、送金、ガス代をUSDCで簡単に処理することができます。
Circle Paymasterがもたらす利便性の向上
Circle Paymasterは、スマートコントラクト技術を活用し、ユーザーが取引時に必要なガス代をUSDCで支払えるように設計されていることが報告されています。
Circle Paymasterの仕組みによる具体的なメリットは以下の点が挙げられています。
- 利便性の向上:USDCだけで取引可能なため、ネイティブトークンを購入する手間が省ける
- 初心者に優しい:取引初心者にとって障壁が低くなり、仮想通貨普及の後押しに寄与
- アプリ開発者への恩恵:アプリケーション内での取引フローが簡略化される
サークル社は今後数ヶ月以内に、ArbitrumやBaseのほか、Ethereum、Solana、Polygon PoSのネットワークも追加予定であることも報告しており、仮想通貨エコシステム全体への影響が期待されています。
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Souce:Circle公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用