ビットコイン・イーサリアムETFに5億8,500万ドル流入|仮想通貨市場の成長が加速
2025年初頭、現物ETFに5億8,500万ドルが流入
デジタル資産運用会社CoinShares(コインシェアーズ)は2025年1月6日に、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETFが、年初からの3日間で5億8,500万ドル(約920億円)もの資金流入があったことを報告しました。
同社の最新レポートによると、2024年に過去最高の合計442億ドル(約6兆9,000億円)の資金流入を記録したことが明らかにされており、CoinSharesの調査責任者ジェームズ・バターフィル氏は「2025年に入って5億8,500万ドルの流入があり、好調なスタートを切っている」と述べています。
2024 saw US$44bn inflows in to crypto ETPs, 2025 off to a good start with US$585m inflows so farhttps://t.co/OczGDBUdph
— James Butterfill (@jbutterfill) January 6, 2025
2024年には仮想通貨ETPに約440億ドルの流入があり、2025年はこれまでに5億8,500万ドルが流入し好調なスタートを切っている。
特にブラックロック社のiShares Bitcoin Trust(IBIT)は、2024年に資産規模を拡大したことが報じられており、市場での存在感を高めつつあります。このようなETFの登場を背景に、機関投資家たちが関心を寄せていると見られています。
IBITが過去6ヶ月間で最大の取引量を記録
市場の課題と規制の動向
一方で、市場には課題も残されています。IBITは、2025年1月2日に3億3,300万ドル(約520億円)の資金純流出があったことが報じられました。これは、IBITのローンチ以来最大の引き揚げ額であり、3営業日連続の純流出となりました。
この資金流出は、ビットコインの価格変動や市場全体の状況に対する機関投資家のポートフォリオ再調整が要因と考えられています。
さらに、SEC(米国証券取引委員会)の規制方針の変更や、仮想通貨業界全体の信頼性も依然として重要な問題です。2024年の米国大統領選挙で再選されたトランプ政権は、仮想通貨に対して規制緩和を示唆していますが、その具体的な動向が注目されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.42円)
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Souce:CoinSharesレポート
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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