FTX、一部債権者への弁済開始日を発表|フィッシング詐欺に関する注意喚起も

2025年1月から一部債権者への弁済開始

2022年11月に経営破綻した暗号資産取引所FTXは2024年12月16日に、裁判所が承認した再建計画を2025年1月3日から有効化し、3日から60日以内に一部債権者への弁済を開始することを発表しました。

最初の弁済対象となるのは、5万ドル(約770万円)以下の請求権を有する「Convenience Class」に分類される債権者で、その他のクラスに分類される債権者への弁済開始日などは後日発表する予定だと説明されています。

債権者への弁済には、暗号資産カストディ大手の「BitGo」と暗号資産取引所「Kraken」が協力するとのことで、弁済を受ける債権者は本人確認手続き(KYC)や利用手続きを行う必要があるとも説明されています。

また、最初の弁済を受けるためには2025年1月3日の基準日までに以下の要件を満たす必要があるとも説明されています。

  • FTX債務者カスタマーポータルにログイン(日本語対応)
  • 必要な本人確認手続き(KYC)を完了
  • 必要な税務書類を提出
  • BitGoまたはKrakenの利用登録を完了

フィッシング詐欺への注意喚起も

公式発表ではフィッシング詐欺への注意喚起も行われていて、「FTX債務者(FTX運営側)がウォレットの接続を求めることは絶対にない」と強調されています。

フィッシング詐欺への注意喚起
FTX債務者を装ったフィッシングメールや、FTX債務者のカスタマーポータル(https://claims.ftx.com)を模倣した詐欺サイトにご注意ください。FTX債務者がウォレットの接続を求めることは絶対にありませんのでご留意ください。

また、FTXのCEOであるジョン・J・レイ3世氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。

この2年間、我々のチームや専門家チームは数十億ドルの資産回収に向けて、注意深く効率的に取り組んできました。2025年1月に計画が発効し、分配が開始されることは、回収努力の顕著な成果を示しています。我々は顧客および債権者に対する弁済を開始する準備を整えており、顧客の皆様には迅速に弁済を受けるための必要手続きを完了するようお願いしています。

なお、FTX再建計画では債権者の98%が認められた請求額の少なくとも118%を現金で受け取ることになっていますが、現金弁済という対応に対しては「現物仮想通貨で支払うべき」といった批判の声も出ています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.91円)

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Souce:FTX公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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