仮想通貨関連資産への流入が過去最高292億ドル|共和党優勢が後押しか

仮想通貨への流入が過去最高

欧州大手仮想通貨投資企業のコインシェアーズ(CoinShares)が、2024年11月4日に公開したレポートで、年初来の仮想通貨関連資産への流入額が過去最高に達したと発表しました。

コインシェアーズのレポートによると、先週の仮想通貨関連資産への流入額は約22億ドル(約3,300億円)に達し、年初来の流入額は過去最高の約292億ドル(約4.4兆円)に達しています。

運用資産総額(AuM、投資信託のポートフォリオ内で投資されている総額)は約1,000億ドル(約15兆円)に達し、史上2番目になる水準です。取引量は67%増の約192億ドル(約2.9兆円)になりました。

国別の流入では、米国が22億ドル程度と大部分を占めていますが、2位のドイツでも約510万ドル(約7.7億円)の流入を見せました。一方で、カナダにおいて約2,400万ドル(約36億円)、スウェーデンにおいて約2,000万ドル(約30億円)の流出を記録しています。

資産別の流入額のランキングでは、ビットコイン(Bitcoin)が1位、イーサリアム(Ethereum)が2位、ソラナ(Solana)が3位に位置しました。アルトコイン全般で流入傾向があり、特にポルカドット(Polkadot)アービトラム(Arbitrum)に顕著な伸びが見られています。

米国の選挙情勢が影響か

コインシェアーズは、先週22億ドルの大規模な流入が見られた背景について、米国大統領選が影響していると分析しています。仮想通貨業界に友好的であると見られている共和党の優勢な見方が、流入をもたらしたと推測しました。

一方で、共和党に不利な世論調査が出た結果、先週末の金曜日に若干の流出が見られました。世論調査によって流出が発生した状況について、ビットコインの価格が米国大統領選に対していかに敏感であるかを表していると、コインシェアーズは分析しています。

分散型の予測市場を提供するポリーマーケット(Polymarket)における市場全体の賭け総額は、約30億ドル(約4,500億円)を超えました。

ポリーマーケットでは、ドナルド・トランプ氏が勝つと予測する掛け金は約13億ドル(約1,900億円)、カマラ・ハリス氏の掛け金は約8億ドル(約1,200億円)となっており、ドナルド・トランプ氏の勝利を予測する動きが強くなっています。8月から9月にかけては一時、カマラ・ハリス氏が上回る情勢も見られました。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.1円)


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Souce:CoinSharesレポート

執筆・翻訳:BITTIMES 編集部

サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用


参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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