トップYouTuberのMrBeast氏、仮想通貨パンプアンドダンプの疑いで非難の声

パンプアンドダンプで1,000万ドル以上の利益?

3.2億人以上のチャンネル登録者数を誇る人気YouTuberのMrBeast氏(本名:ジミー・ドナルドソン)が「仮想通貨(暗号資産)のパンプアンドダンプで1,000万ドル(約15億円)以上の利益を得た」として非難の声を浴びていることが明らかになりました。

パンプアンドダンプ(Pump and dump)とは、不正な情報操作によって価格を上昇させ、その後の大量売却で売り抜けることによって利益を得る詐欺手法のことであり、仮想通貨業界でも数多くのパンプアンドダンプが報告されています。

複数の報告によると、ジミー・ドナルドソン氏は以下のような時価総額が低い仮想通貨を支援して巨額の利益を得ていたとのことで、これらのトークンの多くは同氏がプロジェクトから離れた後に90%以上価値が下落していると伝えられています。

  • スーパーファーム($SUPER)
  • ポリチェインモンスターズ($PMON)
  • SPLYT($SHOPX)

MrBeastに関する調査結果
LarkDavis、CryptoBanter、KSIなどのインフルエンサーが宣伝する低資本のIDOトークンを支援することで、1,000万ドル以上を稼いだとされる。これらのプロジェクトの多くは現在90%以上ダウンしており、大きな損失の後にブランドを変更したものもある。

ジミー・ドナルドソン氏の関与は現時点で不明

今回の調査の対象となったウォレットアドレスは、ブロックチェーン分析プラットフォーム「Arkham」のサイトで”MrBeast”とラベル付けされているウォレットで、MrBeast氏自身も過去にこのウォレットをNFT購入に使用していたと公言していることが報告されています。

SomaXBTの調査報告では、MrBeast氏のウォレットで行われた過去の取引に関する詳しい調査結果が報告されていて、現在は「@SuperVerse」というハンドル名に移行している「@SuperFarmDAO」の削除されたX投稿に「👀」とコメントしていたことなどもスクショ付きで報告されています。

しかし、一連の報道では「今回指摘されているウォレットの取引が、ジミー・ドナルドソン氏自身によって行われたのかは不明である」とも報告されていて、「ウォレットで取引を行っていたのが友人・プロデューサー・全く関係ない第三者である可能性もある」とも報じられています。

ジミー・ドナルドソン氏やMrBeastチームからの公式声明は現時点で確認されていないため、その詳細や事実関係は不明であるものの、仮想通貨業界ではインフルエンサーが宣伝したトークンが暴落する事例が数多く報告されているため、今回の騒動によってそのようなトークンのリスクが再び注目を集めています。

仮想通貨価格が高騰しているタイミングでは特に詐欺プロジェクトが増加する傾向があるため、実際に仮想通貨投資を行う場合には「有名人が支持しているから」といった単純な理由だけで決定するのではなく、プロジェクトの信頼性・技術面・将来性なども詳しく調査することが重要です。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=149.52円)

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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