「ソラナ移行が進まないのが不思議でならない」VanEck子会社がレポートで指摘
時価総額はETHの半分に、価格は330ドルになる可能性
VanEckの関連会社であるMarketVector Indexesは2024年9月25日に、第三者の調査で「ソラナ(Solana/SOL)の時価総額はイーサリアム(ETH)の半分に達する可能性があり、その場合ソラナの価格は330ドル(約4万7,000円)になる」という予測があることを報告しました。
これらの予測は、TradingViewなどの分析プラットフォームで利用可能なテクニカル指標に基づいているようです。
同社は、ソラナの時価総額が大幅に増加した場合、仮想通貨市場全体に大きな影響を与える可能性があると指摘しています。
MarketVector Indexesは、金融市場のインデックス(指数)を提供する専門企業です。ドイツに本社を置き、欧州の規制下にある指標管理者として、連邦金融監督庁(BaFin)に登録されています。
世界中の25以上の上場投資商品(ETP)発行者やインデックスファンドマネージャーとパートナーシップを結び、約288億ドルの運用資産を有しています。
ソラナの技術的優位性も評価
今回のレポートでは、イーサリアムとソラナのデータを比較した上で「イーサリアムに対するソラナの技術的優位性」も高く評価されています。
具体的には以下のようなデータが紹介されていて「これらの統計を踏まえて考えると、なぜイーサリアムからソラナへの移行が進まないのか?、特に機関投資家の間でなぜソラナへの移行が進まないのか不思議でならない」ともコメントされています。
- ソラナの取引処理数はイーサリアムの30倍
- ソラナの日々のアクティブユーザー数はイーサリアムの13倍
- ソラナの取引手数料はイーサリアムの約50,000分の1
これらの数字は、ソラナの効率性とスケーラビリティの高さを示唆していますが、こうした優位性にもかかわらず、機関投資家の間でイーサリアムからソラナへの大規模な資金移動はまだ限定的です。
機関投資家の慎重な姿勢は理解できますが、ソラナの潜在力は無視できない存在となっています。
仮想通貨市場では、ソラナのような新興の有望資産への投資が注目を集めています。こうした資産への投資機会を逃すリスクがある一方で、市場の変化に応じた柔軟な資産運用の重要性も高まっています。
特に仮想通貨分野では技術革新のスピードが速く、新たな競合の出現が相次いでいます。<そのため、投資家には市場動向を常に注視し、適切な判断を下すことが求められています。
このような背景から、仮想通貨投資における戦略の多様化と新技術への理解が今後さらに重要になると考えられています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.86円)
Solana関連の注目記事はこちら
Souce:MarketVectorレポート
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用