2024年8月29日（木）、WebX 2024のサイドイベントとして「FSL NIGHT」が開催されました。このイベントはSTEPNの愛好家が集まるパーティーであり、STEPNを開発した企業「Find Satoshi Labs」の共同創業者であるヨーン・ロン（Yawn Rong）氏も駆けつけました。

Find Satoshi Labsでは、2024年上半期よりSTEPNの進化版として「STEPN GO」のアルファ版、ベータ版を順次公開しています。そのため今回のFSL NIGHTでは、STEPNとともにSTEPN GOのユーザーも集いました。

開場前から多くの参加者が列をなし、FSL NIGHTの盛り上がりを予感させます。今回の参加人数は100名以上。日本コミュニティで活動する熱量の高いプレイヤーが集結していました。

この記事では、実際に現地へ足を運んできたNFT Mediaの記者が、FSL NIGHTの様子をご紹介します。

FSL NIGHTの概要

ヨーン・ロン氏によるAMA（質疑応答）

開幕冒頭の企画は、「Find Satoshi Lab」の共同創業者であるヨーン・ロン氏とのAMA（質疑応答）。プロジェクトの責任者であるヨーン・ロン氏に対して、課題や今後の構想などさまざまな質問が投げかけられました。

FSL NIGHTの参加者は、STEPNやSTEPN GOを日頃から愛用するコアユーザーばかりです。なかには、ゲーム内スコアにてランキングトップを獲得した猛者もいました。このような日本人ユーザーの意見や疑問点に対して、ヨーン・ロン氏は真摯に耳を傾けている様子でした。

また、AMAの場では「まだ公開できないものの、水面下では大きなプロジェクトも進行している」との発言があり、参加者はSTEPN GOの今後に大きな期待を寄せていたようです。

Find Satoshi Labsのヨーン・ロン氏へインタビュー

AMAの終了後に、ヨーン・ロン氏に対して「FSL NIGHT」の感想を伺いました。

ーー日本コミュニティの熱量について、どのように感じていますか。

ロン氏：日本の皆さんは大いに盛り上がっており、最高です。この熱量が、「より良いサービスを追求しよう」という開発陣の原動力につながっています。

今後アウトフィット（ドレスアップ機能）が実装される際には、日本的な要素のアイテムも追加していく方針です。ぜひ、楽しみに待っていてください。

ーー今回のFSL NIGHTに参加した感想をお聞かせください。

ロン氏：FSL NIGHTの主催者であるSTEPN JAM（Japanese Ambassador Meeting）のメンバーに多大な感謝をしています。

このような素晴らしいイベントを楽しめるのも、日本のアンバサダー達が真摯に企画・運営をしているからに他なりません。今回のFSL NIGHTに限らず日頃から大きなサポートを受けており、メンバーの献身的な活動に対して敬意を表しています。

ーー2024年時点で、ブロックチェーンゲームの市場は落ち着きを見せています。このような状況下で、STEPNが描く今後の戦略をお聞かせください。

ロン氏：ブロックチェーンゲームが停滞している今の状況は、逆にチャンスだと捉えています。なぜなら、競合のゲームがなかなか登場しない中で良いプロダクトを提供できれば、マーケットで優位に立てるからです。

ブロックチェーンゲームで重要なのは、卓越したトークノミクスです。このトークノミクスの設計に関して我々は自信を持っているので、今後もより良いサービスを目指して開発を進めていきます。

カシオによる「NFTスニーカー」のコンセプト説明

2024年8月に、カシオ計算機株式会社(以下、カシオ)はSTEPN GOとのコラボレーションを発表しました。この企画に合わせて販売されたのが、G-SHOCKをモチーフとしたNFTスニーカーです。

なお、NFT Mediaでは2024年6月にカシオへのインタビューを行いました。こちらの記事もぜひご覧ください。

【デジタル領域におけるカシオの挑戦】「VIRTUAL G-SHOCK」チームにインタビュー

このNFTスニーカーのプロジェクトを担当したカシオの「VIRTUAL G-SHOCK」チームも、今回のFSL NIGHTに参加していました。そして、プロジェクトのリーダーである佐藤一輝氏から、「NFTスニーカー」の開発秘話が語られました。

STEPN GOとのコラボレーションで発売されたNFTスニーカーは4タイプ。それぞれのNFTスニーカーには、G-SHOCKの意匠が盛り込まれているそうです。バーチャルならではの自由な発想でデザインしたとのことで、佐藤氏から特にこだわったポイントについて明かされました。

カシオの佐藤一輝氏へインタビュー

カシオとSTEPN GOのコラボレーションについて説明があった後、カシオの佐藤氏にお話を伺いました。

ーー今回のFSL NIGHTに参加した感想をお聞かせください。

佐藤氏：会場の熱気に圧倒されています。これほど夢中になれるゲームがあることは、大変素晴らしいと感じています。

本来、Web3はバーチャル空間だけで完結する技術です。しかし、STEPN GOのように現実世界での行動がデジタルに直結すると、より良いユーザー体験がもたらされます。

今回のFSL NIGHTのように対面でのイベントも盛んに行われている点からも、リアルとバーチャルの融合は大きな可能性を秘めていると感じています。

ーーSTEPN GOとのコラボレーションについて、今後のビジョンをお聞かせください。

佐藤氏：STEPN GOとのコラボレーションを通じて、G-SHOCKが持つ「独創的なカルチャー」をバーチャルの世界にも広げていきます。

G-SHOCKは2023年に40周年を迎えました。40年間をかけて、「前例のないものに挑戦する」というG-SHOCKの世界観が醸成されたのです。そして、フィジカルアイテムであるG-SHOCKは、時計業界の中で独自のブランディングを確立しました。

今回のSTEPN GOとのコラボレーションも、「今までにないこと」への挑戦です。今後はゲームやアニメなどのデジタルコンテンツにも進出し、G-SHOCKの世界観をバーチャル空間に届けていく計画です。

景品を懸けたミニゲーム

FSL NIGHTの終盤で開催されたのが、じゃんけん大会やルーレットといったミニゲームです。

G-SHOCKのグッズやSTEPN GOのデジタルアイテムなど豪華な景品もあり、参加者は大いに盛り上がっていました。ルーレットの後半では景品を獲得した人がハイタッチを交わすなど、会場の熱量は最高潮に達しました。

参加者の声

会場にいた方から、以下のご感想をいただきました。

「このようなWeb3イベントには初めて参加したが、STEPNという共通の話題ですぐに仲良くなれた」（女性）

「普段は会社員として働いているため、このようなコミュニティでの交流は新鮮に感じる」（男性）

「皆が初対面とは思えないほどの盛り上がりで、驚いている」（男性）

おわりに

今回は、STEPN、STEPN GOのサイドイベントである「FSL NIGHT」の様子をレポートしました。

参加者の中には、「ひとりも知り合いがいない」という人も多かったようです。しかしながら、STEPNという共通のテーマを介して会話が弾み、初対面とは思えないほどの盛り上がりを見せていました。あまりの音量で、会場内では隣の人の話し声が聞きづらかったほどです。

FSL NIGHTの熱気から、STEPNにおける日本人コミュニティの力強さを実感しました。ウォーキングやランニングのイベントなど、STEPN JAMでは今後もさまざまな企画が開催されるようです。Web3に触れながら身体を動かしたいという方は、ぜひSTEPN GOに取り組んでみてください。

STEPN　　   公式サイト：https://stepn.com/

STEPN GO　公式サイト：https://stepngo.com/

STEPN GO　公式X  　   ：https://x.com/Stepnofficial

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参照元：NFT Media