仮想通貨給与支払いの導入進む|Bitwage「100カ国以上・4,500社」で技術採用
100カ国以上で3億5,000万ドル以上の給与支払い
仮想通貨給与支払いサービスを提供するBitwageは2024年8月23日に、Bitwageが90,000人以上の登録ユーザーと4,500社の登録企業を獲得したことを発表しました。
同社は10周年を迎え、仮想通貨給与支払いサービスに完全に特化した世界初の企業として、100カ国以上の労働者に3億5,000万ドル(5,040億円)以上を支払ってきたと報告しています。
Bitwageは2014年、サンフランシスコで設立された企業です。企業向けには暗号資産やステーブルコインでの給与支払いプラットフォームを、個人向けには従来通貨と暗号資産を組み合わせた給与受取サービスを提供しています。
インフレ環境下で価値を保護する重要ツール
Bitwageのサービスは当初、米国の暗号資産愛好家がビットコインへの投資を容易にする手段として注目されましたが、すぐに海外のフリーランサーの間で注目を集めました。
特にアルゼンチンなど高インフレに悩む国々では、現地通貨での支払いで最大50%の価値損失リスクがある中、Bitwageは暗号資産での迅速な支払いを可能にしています。
高インフレや不安定な金融政策に直面する国々の労働者にとって、Bitwageのサービスは収入の価値を保護する重要なツールとなっています。
シリコンバレーの著名投資家Tim Draper氏は、Bitwageのことを以下のように評価しています。
2015年からBitwageに投資していますが、このチームは市場で驚くべき持久力を示してきました。彼らはビットコインとステーブルコインを統合したグローバル給与支払いのパイオニアです。
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仮想通貨による給与支払いのメリット
また、仮想通貨を給与支払いに利用する企業のメリットとしては以下のようなものがあげられています。
- 国際送金の手数料削減
海外の従業員や請負業者への支払いを、銀行を介さずに低コストで行える。 - 支払い処理時間の短縮
国際送金の場合、通常の銀行送金よりも迅速に処理できる。 - 従業員の選択肢拡大
従業員が希望する通貨(仮想通貨や法定通貨)で給与を受け取ることができる。 - 自己管理型
Bitwageのサービスはノンカストディアル(自己管理型)であるため、ユーザーの資産を同社が保有することはない。 - インフレなどからの保護
インフレや望ましくない第三者からユーザーを保護することができる。
Bitwageの10年間の成長は、仮想通貨を活用した給与支払いサービスの可能性と需要を明確に示しています。
今後、仮想通貨を活用した給与支払いシステムがさらに普及することで、国際的な労働市場と金融システムにどのような変革がもたらされるか、業界関係者から大きな注目が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=144円)
仮想通貨給与は徐々に一般化?
Souce:Bitwage公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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