テザーの13億USDT発行、ビットコイン価格「6万5000ドル」突破なるか

今後は買い圧力が高まる可能性

仮想通貨市場に新たな動きが見られています。世界最大のステーブルコイン発行者であるテザーが、8月5日の市場底値以来13億ドル以上のUSDTを発行し、投資家の注目を集めています。この動きは、仮想通貨市場全体に大きな影響を与える可能性があります。

Lookonchainが8月9日に報告したところによると、発行されたUSDTの多くはクラーケン、コインベース、OKX、ブリッシュなどの主要な中央集権型仮想通貨取引所(CEX)に送金されました。

ステーブルコインはしばしば法定通貨から仮想通貨への主要な入口として利用されるため、この大規模な流入は買い圧力の高まりを示唆していると考えられています。

この動きに呼応するように、ビットコイン(BTC)価格も上昇傾向を示しています。8月5日に49,500ドルの5ヶ月ぶりの安値をつけた後、ビットコイン価格は急速な回復を見せました。

8月14日時点で、ビットコインは約60,300ドルで取引されており、過去24時間で5.2%以上上昇しました。8月5日からの上昇率は実に21%を超えています。

現物ビットコインETFからの資金流入も好調

さらに、米国の現物ビットコインETF(上場投資信託)からの資金流入も好材料となっています。

Farside Investorsのデータによれば、8月8日には米国のビットコインETFで合計1億9,400万ドルの純プラス流入が記録されました。

これは、機関投資家の仮想通貨市場への参入が加速していることを示唆しています。実際、2024年2月15日時点でのデータでは、ビットコインへの新規投資の約75%がETFによるものだったとされ、ETFの影響力の大きさが窺えます。

64,000ドルから65,000ドルが重要な抵抗線?

しかし、ビットコイン価格のさらなる上昇には課題も残されています。クリプトクオントが8月9日に分析したところによると、64,000ドルから65,000ドルの価格帯が重要な抵抗線となる可能性があります。

この価格帯は、大口ビットコイン保有者の短期的な実現価格として機能すると予想されています。「短期保有者の大口保有者の実現価格は64,000ドルから65,000ドルの範囲にある。このレベルは抵抗として現れる可能性がある。」とクリプトクオントは指摘しています。

2024年8月14日現在の仮想通貨市場の総額は約5,100億ドルで、急激な売りが一段落したようにも見えます。しかし、ビットコインが65,000ドルの水準を突破できるかどうかが、市場の今後の方向性を占う上で重要なポイントとなりそうです。

仮想通貨市場は常に変動が激しく、予測が難しい面がありますが、テザーの動向やETFの資金流入など、様々な要因が絡み合って今後の展開が注目されています。投資家たちは、これらの指標を慎重に見極めながら、次の一手を模索していくことになるでしょう。

市場参加者は、短期的な価格変動だけでなく、長期的な市場のトレンドや規制環境の変化にも注意を払う必要があります。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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