DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ

DePINコンテンツ「ピクトレ」が東京都の3区で実証試験へ

「電力アセット」を活用した参加型社会貢献コンテンツ「PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~」の実証実験第2弾として、東京都の千代田区、中央区、港区の地域を対象に実施されることが7月25日に発表された。なお期間は、7月26日~11月とのこと。

「PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~」は、プレイヤーが電柱やマンホールなどの「電力アセット」の撮影を行い、電線を繋いだ長さなどを競う無料の携帯ゲームアプリだ。

プレイヤーはゲームを通じて、身近なインフラ設備の保守に協力することで、設備異常の早期発見等の社会貢献に寄与できるという。またプレイヤーは、ゲーム内での活躍に応じて報酬が獲得できるという。報酬となるのは、Amazonギフト券や暗号資産(仮想通貨)DEAPcoin(DEP)である。

なお同コンテンツの実証実験は、ゲーミフィケーションを活用したインフラ企業が抱える課題解決の検討を進めているDigital Entertainment Asset(DEA)、東京電力パワーグリッド、Greenway Grid Global(グリーンウェイギルドグローバル:GGG)が実施する。GGGは、東京電力パワーグリッドと中部電力、ICMG Partnersの3社でシンガポールに設立した合弁会社だ。

同3社は、今年4月13日~6月29日の期間にて、前橋市の一部地域をフィールドに「ピクトレ」の実証実験第1弾を行った。

「ピクトレ」の実証試験では、アプリによって取得したインフラ設備の写真の有効性や、設備の保守・保安など点検業務への活用について検証するとともに、コンテンツの品質向上および適用範囲を拡大したサービスの多角化に向けて検討を進めているという。

前橋市での実証においては、多くのユーザーからのインフラ設備の写真投稿により、電柱への樹木近接やカラスの営巣等の早期発見につながったとのこと。

そして東京都の3区での実証実験期間中には、設備保全の更なる課題解決につながる新たな機能も実装していく予定とのことだ。

ちなみに今回のような取り組みは、「DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network:分散型物的インフラストラクチャーネットワーク)」に分類できるだろう。

「DePIN」は、デバイスなどで収集された分散型の情報をネットワーク上で統合し、さらにはトークンエコノミーを活用して、インフラの構築と運営を行うシステムを指す。

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参考:DEA
images:iStocks/metamorworks

参照元:ニュース – あたらしい経済

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