イーサリアムL2のスタークネット、2024年内に「ステーキング機能」導入へ
イーサリアムのレイヤー2ソリューションであるスタークネット(StarkNet)が、2024年末までのステーキング機能導入を計画していることが明らかになりました。
この構想は、スタークネットの開発を手がけるスタークウェア社のCEOであるイーライ・ベン・サッソン氏が、ベルギー・ブリュッセルで開催されたイーサリアム関連イベント「EthCC」で明らかにしました。
ユーザーはステーキングに参加するかどうかを選択できるようになる予定で、参加に対する報酬はスタークネットのネイティブトークン「STRK」のステーキング額に比例させることが提案されています。
ステーキングするユーザーは資金を引き出す前に21日間トークンをロックする必要があるとのことです。
ステーキング機能の導入はスタークネット改善提案(Starknet Improvement Proposal)を通じて提案されているもので、この提案がコミュニティから承認された場合にステーキング機能が導入されることになります。
提案承認後はステーキングのためのテストネットが開始され、2024年の最終四半期までにはメインネットで実装される予定です。
なお、ステーキング機能は複数の段階に分けて展開される予定で、最初の主要な段階ではスタークネットに接続し、ステーキング・コントラクトとやり取りし、提案されたプロトコルルールに従ってステーキングする必要があると伝えられています。
その後はスタークウェアとスタークネット財団のチームがユーザーのステーキング傾向を調査し、ステーキングメカニズムのアップデートを決定するとのことです。
ベン・サッソンCEOは、この新しいシステムを「スタークネットの分散化に向けた重要な一歩」と位置づけ、「ステーキングコミュニティの形成、技術革新の促進、そしてユーザーや開発者に新たな機会をもたらす」と、その意義を強調しました。
これは、ネットワークの信頼性の向上につながるのではなく、参加者が新たな経済的機会を生み出すようになることを意味します。
スタークネットのような技術革新は、イーサリアムの更なる発展と、より幅広いユーザー層の取り込みにつながる可能性があると期待されています。
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