Hashdex「ビットコイン・イーサリアム混合型の現物ETF」を申請

時価総額加重型の仕組みを採用

ブラジルの仮想通貨投資企業Hashdex(ハッシュデックス)が、ビットコインとイーサリアムの両方を直接保有する混合型の現物ETF(上場投資信託)を米国証券取引委員会(SEC)に申請したことが明らかになりました。

このETFは「Hashdex Nasdaq Crypto Index US ETF」という名称で、ナスダック・クリプトUS決済価格指数(NCIUSS)のパフォーマンスを追跡するものとなっています。

具体的には、ETFの構成銘柄をその時価総額に基づいてウェイト付けする「時価総額加重型」の仕組みが採用されていて、2024年5月27日時点の構成銘柄とウェイトについては以下のように説明されています。

構成 ウェイト
ビットコイン(BTC) 70.54%
イーサリアム(ETH) 29.46%

ビットコイン・イーサリアム以外には投資せず

このETFはBTCとETHの現物暗号資産以外には投資しないとのことで、提出資料には「仮想通貨証券・トークン化された資産・ステーブルコインには投資しない」とも記載されています。

また、イーサリアムに関してはステーキングのような追加の収益を生み出す活動も行わないとのことで、暗号資産の保管を「Coinbase」と「BitGo」に任せる計画であることも記載されています。

ただし、将来的にはBTC・ETH以外の仮想通貨が構成銘柄に含まれる可能性もあるようで、その場合は信託の投資戦略を効率化するために一部の主要な要素を選んで保有する方式に変更し、規制当局への申請が必要かどうかを確認すると説明されています。

ビットコインやイーサリアム以外の暗号資産がインデックス構成要素として含まれる、または含まれる資格がある場合、スポンサーは信託の投資戦略を完全複製からサンプル複製に移行し、インデックスによって決定された割合でビットコインとイーサリアムのみを保持し、法律第19b-4条に基づいて委員会への申請が必要かどうかを判断します。

なお、構成銘柄に含まれる暗号資産の条件としては「米国の規制されたデジタル資産取引所に上場していること」や「米国の規制されたデリバティブプラットフォームに上場している商品の原資産となっていること」が挙げられています。

SEC承認の最終期限は2025年3月頃?

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏によると、Hashdexが申請した混合ETFの承認最終期限は2025年3月の第1週頃になるはずだとされています。

同氏は「このETFが時価総額加重型になっているのは非常に理にかなっている」と述べており、Hashdexは既にブラジルで9銘柄が含まれる仮想通貨インデックスETFを展開していて、その90%はBTCとETHが占めているため、同様の商品を米国市場に持ち込もうとするのは当然の流れだと語っています。

アップデート:HashdexからイーサリアムとビットコインのデュアルETFに関する申請がありました。時価総額加重型となります。驚くことではありませんが、非常に理にかなっています。

SEC承認の最終期限は2025年3月の第1週頃になるはずです。

Hashdexはブラジルで取引されている仮想通貨インデックスETFを既に有しています。これが現在保有している資産とファンド内のウェイトです。90%はビットコインとイーサリアムが占めています。

このようなものを米国に持ち込むのは将来の目標として理にかなっています。ブラジルのETFのティッカーは$HASH11です。

米国では、ビットコイン現物ETFに続いてイーサリアム現物ETFをはじめとするその他の仮想通貨ETFの承認にも期待が高まっていますが、今後は複数の暗号資産で構成されるバスケット型の仮想通貨ETFが登場する可能性もあると期待されています。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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