「Runes」ローンチでビットコインの手数料収入が急騰、過去最高クラスへ

Runesがローンチ、ビットコインの手数料収入が急騰

ビットコイン(BTC)ネットワークは4月20日9:12頃にマイナーのブロック報酬を半分にするイベント、半減期を迎えた。しかし、その半減期後に生成された数ブロックの手数料収入が大きく急騰した。

今回の半減期後に歴代2~9位となるブロック生成報酬が発生。半減期を迎えた最初の840,000ブロックが、歴代2位となる報酬を獲得している。

このような手数料収入急騰の背景には、半減期を機に登場したビットコインネットワーク上のトークン規格「ルーンズ(Runes)」が関係している。

ルーンズの登場後、すぐに様々なトークンが発行・取引されており、手数料収入が高騰している中でビットコインネットワークのトランザクションのうち57パーセントが「ルーンズ」に関するトランザクションだったとのこと。

すでに「ルーンズ」のサポートを発表している暗号資産取引所もいくつかあり、オーケーエックス(OKX)やゲートアイオー(Gate.io)などの暗号資産(仮想通貨)取引所は、「ルーンズ」規格のトークンを上場させている。

「ルーンズ」は、ビットコインネットワークのトークンプロトコル「ビットコインオーディナルズ(Bitcoin Ordinals)」の開発者ケイシー・ロダーマー(Casey Rodarmor)氏が昨年9月に提案した、新たなビットコインネットワーク上のトークン規格だ。

同規格は「オーディナルズ」を利用した「BRC-20」に代わる新たな規格で、「BRC-20」の抱える問題を軽減している。「BRC-20」にはその仕組み上、ビットコインネットワーク上に「UTXO(Unspent Transaction Output)」の数を大きく増やしてしまう問題が存在する。UTXOは未使用のトランザクション残高のことで、ビットコインネットワークでは口座のようなアカウントごとの残高データを管理せずUTXOの集計によって残高を算出する。

「ルーンズ」は「UTXO」の利用を前提に作成されたプロトコルであるため、「UTXO」の数を不用意に増やすことなく、ビットコインネットワークのデータベース圧迫を軽減、ガス効率の軽減も実現しているとのこと。

「オーディナルズ」はビットコインネットワークのクライアントソフトウェア「ビットコインコア」の開発者の一人であるルーク・ダッシュジュニア(Luke Dashjr)氏がスパムだとみなしており、削除する考えも見せているため「ルーンズ」の登場によるネットワーク圧迫の改善が期待されている。

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images:Reuters

参照元:ニュース – あたらしい経済

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