イーサリアム:Dencunアップグレード完了「Blastで問題が発生した場合の対処法」も

Dencunアップグレード、予定通り完了

イーサリアム(ETH)の大型アップグレードとなる「Dencun」が日本時間2024年3月13日23時頃にメインネットで実装され、予定通り正式稼働し始めたことが明らかになりました。

Dencun(デンクン)は、実行層のアップグレード「Cancun」とコンセンサス層のアップグレード「Deneb」の両方が同時に実行されることに由来するイーサリアムの大型アップグレードであり、これまではテストネットで段階的に実装が進められていました。

テストネットでの実装時には多少の問題が発生していたものの、メインネットでの実装は正常に完了したようで、イーサリアムのコア開発者であるティム・ベイコ氏は13日の投稿で対象ブロックのファイナライズ(新規ブロックが確定して変更不可能になること)を報告しています。

イーサリアムL2の手数料を大幅削減

Dencunは複数のイーサリアム改善提案(EIP)を含む大型アップグレードとなっていますが、特に注目されているのは「EIP-4844:プロトダンクシャーディング」と呼ばれるものとなります。

プロトダンクシャーディングは「イーサリアムL2のトランザクション手数料をできるだけ安くすること」を目的としたもので、これによってイーサリアムL2のネットワーク上で取引する際に発生するガス代が、最大1/10程度低減する見込みだと伝えられています。

Dencunアップグレードがもたらす主なメリットとしては以下のようなものが挙げられています。

  • スケーラビリティ(拡張性)の向上
  • ガス代(トランザクション手数料)の削減
  • セキュリティの強化
  • L2ソリューションとの相互運用性向上
  • データストレージの改善
  • L2ソリューションの開発・イノベーション促進

Blastで問題が発生した場合の対処法

Dencunアップグレードは正常に実行されたものの、自動利回り付きのイーサリアムL2である「Blast(ブラスト)」ではDencunアップグレードの影響で、ブロック生成が40分ほど停止したことが報告されています。

Blast(ブラスト)はその後のX投稿を通じて「ダウンタイム中のトランザクションで問題があった場合の対処法」について以下のような説明を行なっています。

【最初のポスト】

現在Blastでのトランザクション実行に問題がある場合は、Quicknode、Ankr、またはBlast API(https://docs.blast.io/tools/node-providers)からのRPCを使用していることをご確認ください。

– https://rpc.blast.io
– https://rpc.ankr.com/blast
– https://blastl2-mainnet.public.blastapi.io

今日のダウンタイム中にトランザクションを行い、MetaMaskを使用している場合は「設定 -> 高度な設定」に進んでから「アクティビティとナンスデータの消去」を実行してください。

Rabbyを使用している場合は「詳細」から保留中のデータを消去してください。

Dencunアップグレードに続き、InfuraやBlockPiと協力してBlastノードのアップグレードを行っています。

【2つめのポスト】

ユーザーは推奨されるパブリックRPCプロバイダーのいずれかを使用できるようになりました。Dencunアップグレードに伴い、すべてのパブリックRPCノードをアップグレードしました。

今日のダウンタイム中にトランザクションを行い、MetaMaskを使用している場合は「設定 -> 高度な設定」に進んでから「アクティビティとナンスデータの消去」を実行してください。

Rabbyを使用している場合は「詳細」から保留中のデータを消去してください。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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