イーサリアムを拡張して世界の決済インフラに「INTMAX」戦略ラウンドを完了

「GMO AI & Web3」など複数の企業が参加

イーサリアム(ETH)のレイヤー2プロジェクト「INTMAX zkRollup」と、多数のイーサリアムL2に対応したウォレット「INTMAX Wallet」を手がけるRyodan Systems AGは2023年11月2日に、戦略ラウンドを完了したことを発表しました。

Ryodan Systems AGは今年4月にシードラウンドで6.5億円の資金調達を完了したことを発表していましたが、今回はそれに続いて戦略ラウンドを完了したことが報告されています。

前回のシードラウンドには日本国内のVCを含む幅広いVCが参加したことが報告されていましたが、今回の戦略ラウンドにも以下のような複数の企業が参加したと報告されています。

  • LD Capital
  • GMO AI & Web3株式会社
  • KX
  • Kepple Africa Ventures

今回の発表では、以前にPolygonでグローバル開発推進者として活躍した実績を持つShodipo Ayomide氏がアフリカ地域アドバイザーとして参画することも発表されており、暗号資産の普及が進むナイジェリアでの戦略的な取り組みを強化していくと説明されています。

「INTMAX zkRollup」と「INTMAX wallet」

「INTMAX zkRollup」はイーサリアムのレイヤー2プロジェクトで、「INTMAX wallet」は生体認証・MPC・FHEなどの暗号技術を搭載したマルチチェーン対応のユーザーフレンドリーな仮想通貨ウォレットです。

INTMAXのステートレスzkRollupプロトコールは、暗号資産取引における高額な手数料や遅延、インターオペラビリティの課題、プライバシーの保護や中央集権の問題を、革新的なアプローチで解消するソリューションとして注目されています。

公式発表では「2022年にEthereum Foundationからのグラントを取得、2023年にはCrypto Valleyで最もパフォーマンスの高いブロックチェーン・プロジェクトTOP50に選出された」とも報告されています。

先日リリースされた「INTMAX wallet」は、生体認証・MPC・FHEによってセキュリティが強化されているだけでなく、様々なデバイスやブラウザからインスタントに利用できるよう設計されています。

ユーザーはEmailアドレスだけで簡単に安全なウォレットを利用することが可能で、アプリや拡張機能をダウンロードする必要はなく、シードフレーズを覚える手間もなし、ローンチからわずか3週間で世界中から1日1000件を超える登録数を記録していると報告されています。

Ryodan Systems AGは「今回の戦略ラウンドに参画した投資家との連携を通じて、ゼロに近い手数料を実現するLayer2ソリューションと、最先端の暗号技術により安全性と利便性を両立したウォレットを用いてEthereumの世界的なインフラ化を目指す」と述べており、同社の代表取締役である日置玲於奈氏は次のようにコメントしています。

ウォレットローンチを実現し、プロトコルローンチへの具体的な道筋が立った今、各国よりとても強力な方々にご参画いただけました事を大変心強く感じています。

現在のEthereum Layer1は、1日で10万人程度しか利用できないという数の限度、ガス代の高騰が原因で利用層が偏ってしまうという課題があります。私達はこの課題を解決し”すべての人に財産権を与える事”がブロックチェーンの本来のあるべき姿であると考えています。

今後INTMAXは、ペイメントに特化し、ゼロに近いガスコストと1日で10億人が利用しても問題ないスケールが提供可能なLayer2と、安全性と利便性を両立したウォレットを通じて、すべての人に財産権を与える事を目標に精進して参ります。

INTMAXの今後のロードマップ

INTMAXの今後のロードマップについては以下のように報告されています。

【2023年第4四半期】

  • INTMAX Wallet:生体認証を持たない端末にも対応
  • INTMAX Wallet:他のL2を追加
  • INTMAX Wallet:リンク送金導入

【2024年第1四半期】

  • INTMAX メインネット始動

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Ryodan Systems AG発表

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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