ブルーチップNFTとは?プロジェクトを一覧で紹介
NFTコレクションの中には、ブルーチップNFTと呼ばれるプロジェクトが存在します。
ブルーチップNFTとは、簡単に言うと優良なNFTプロジェクトのことです。つまり、高いフロアプライスや取引高を誇っており、将来性が注目されているNFTといえるでしょう。
ブルーチップNFTはNFT市場において大きな影響力を持っているため、時には他のプロジェクトの価格にまで影響を及ぼす場合もあります。
本記事では、ブルーチップNFTの特徴や起源、代表的なプロジェクトについて解説していきます。
ブルーチップとは何か
ブルーチップNFTとは、優良なNFTプロジェクトを指す言葉ですが、正確な定義や認証する組織はありません。多くの人から高く評価されているNFTプロジェクトを称する俗語です。また、評価は変動し、かつてはブルーチップとされていたプロジェクトが、後に評価が下がり、ブルーチップと目されなくなることもあります。
ブルーチップNFTという言葉の起源は諸説あり、一つ目はアメリカの証券用語から来ているものです。アメリカでは、収益性や成長性に優れている優良株のことをブルーチップと呼ぶことから、NFT市場でもこの言葉が用いられるようになったと考えられます。
二つ目は、NFTマーケットプレイス「OpenSea」上でNFTプロジェクト名の右側に付く青いチェックマークから来ているというものです。OpenSeaのチェックマークは、販売量がある一定以上を超えたプロジェクトのみが認証を申請することができるとOpenSeaが発表しています。チェックマークがあることで、本物のコレクションと一眼でわかるようになることや、一定以上の実績を証明できるというメリットがあります。しかし、実際にはOpenSeaが認証マークを付与する前からブルーチップNFTという言葉は使われており、認証マークが基となったのは、よくある勘違いに過ぎません。
はっきりとした起源はわからず、諸説ありますが、ブルーチップNFTという言葉は信頼性や成長性が高い注目のプロジェクトという意味で使われていることは間違いありません。
ブルーチップNFTの代表的なプロジェクト
Azuki
HP:https://www.azuki.com/
X:https://twitter.com/Azuki
Discord:https://discord.com/invite/azuki
販売時期:2022年1月
販売個数:10,000体
販売価格:1ETH
現在のフロア価格:4.548ETH
Discordの参加者数:87,383人
Xフォロワー数:35.7万人
Azukiは2022年1月にChilu Labsから発行された10,000体のNFTコレクションです。日本のアニメキャラクターをイメージしたような、横顔のイラストデザインが特徴的です。
2022年4月にフロアプライス25ETHを記録しましたが、2023年9月現在は3.98ETHとなっています。また、合計出来高は624,460ETHを誇っており、PFP系NFTコレクションとしてはトップレベルの人気です。
Web3、テクノロジー業界で実績のある運営メンバーが揃っていることも人気の理由です。
今後は、アニメやゲーム、アパレルなどの展開を予定しており、世界的に有名なIPへと成長していく可能性があります。
Bored Ape Yacht Club
HP:https://boredapeyachtclub.com/
X:https://twitter.com/BoredApeYC
Discord:https://discord.com/invite/3P5K3dzgdB
販売時期:2021年4月
販売個数:10,000体
販売価格:0.08ETH
現在のフロア価格:28.25ETH
Discordの参加者数:208,265人
Xフォロワー数:105.1万人
BAYC(Bored Ape Yacht Club)は、アメリカのNFT制作スタジオYuga Labsが手がけるNFTコレクションです。類人猿がモチーフとなっており、ジャスティン・ビーバーなどの有名人が購入したことで注目を集めました。
0.08ETHでリリースし、2022年5月にはフロアプライス128ETHを記録しています。2023年9月現在は25.25ETHとなっています。また、合計出来高は1,288,127ETHを誇り、他のブルーチップコレクションと比較しても圧倒的な実績です。
メタバースやブロックチェーンゲームなどを開発中で、今後もBAYCの価値は高まっていく可能性があります。
CLONE X
HP:https://rtfkt.com/
X:https://twitter.com/RTFKT
Discord:https://discord.com/invite/rtfkt
販売時期:2021年10月
販売個数:20,000体
販売価格:先行販売・・・0.5ETH,一般販売・・・2ETH
現在のフロア価格:1.378ETH
Discordの参加者数:181,637人
Xフォロワー数:39.4万人
CLONE Xは、2021年10月にデジタルファッションブランド「RTFKT」からリリースされたNFTコレクションです。日本を代表する現代アーティストである村上隆氏とRTFKTとのコラボレーションによって誕生しました。
クローン人間がコンセプトのデザインとなっており、パーツの組み合わせによって希少性が生まれ、高額で売買されています。村上隆氏の代表作であるフラワーを被ったエイリアンの素体は、289ETHで落札されています。
CLONE Xは、メタバースでのアバターとしての利用やデジタルファッションNFTによるカスタマイズなど、様々な機能を実装予定です。
ファッション×NFTの分野では他のコレクションよりも一歩リードしていると言えるでしょう。
CryptoPunks
HP:https://cryptopunks.app/
X:https://twitter.com/cryptopunksnfts
Discord:https://discord.com/invite/4JMAauFZBq
販売時期:2017年6月
販売個数:10,000体
販売価格:無料
現在のフロア価格:なし
Discordの参加者数:20,027人
Xフォロワー数:19.9万人
CryptoPunksは、2017年6月にLarva Labs社から発行された10,000体のNFTコレクションです。8ビットスタイルで描かれた24✕24ピクセルのドット絵が特徴的です。
世界最古のNFTアートコレクションと呼ばれており、現在では最も有名なNFTコレクションとなっています。リリース当初は無料で配布されましたが、最も高額な素体は8,000ETHで取引されました。
2022年3月にBAYCを手がけるYuga Labsに買収されています。
CryptoPunksは、ユーティリティなどがある他のブルーチップNFTとは異なり、アートとして人気になっています。NFTが普及するにつれて、CryptoPunksの価値も上がっていく可能性があります。
Doodles
HP:https://web3.doodles.app/
X:https://twitter.com/doodles
Discord:https://discord.com/invite/doodles
販売時期:2021年10月
販売個数:10,000体
販売価格:0.123ETH
現在のフロア価格:1.387ETH
Discordの参加者数:85,446人
Xフォロワー数:39.8万人
Doodlesは、2021年10月にリリースされた10,000体のPFP系NFTコレクションです。パステル調でカラフルなデザインが特徴的です。
Snoop Dogg氏やスティーブ・アオキ氏など、世界的な著名人やセレブが保有したことで大きな注目を集めました。0.123ETHでリリースされ、2022年5月には19.9ETHまで値上がりしています。
Doodlesはロードマップが存在せず、コミュニティ主導で運営されていることも特徴です。
また、Doodlesの世界観をより多くの人に広げるために「Doodles2」コレクションをリリースしており、今後さらに盛り上がっていく可能性があります。
Moonbirds
HP:https://www.proof.xyz/moonbirds
X:https://twitter.com/moonbirds
Discord:https://discord.com/invite/proof
販売時期:2022年4月
販売個数:10,000体
販売価格:2.5ETH
現在のフロア価格:1.2986ETH
Discordの参加者数:10,151人
Xフォロワー数:20.8万人
Moonbirdsは、2022年4月にリリースされたPFP系のNFTコレクションです。フクロウをモチーフとしたデザインになっており、合計10,000点がリリースされています。
Moonbirdsは、高額な会員権NFT保有者のみが参加できるNFTコミュニティ「PROOF Collective」の創設者であるKevin Rose氏、Ryan Carson氏、Justin Mezzel氏によって制作されました。
また、2023年7月には新コレクション「Mythics」をリリースしています。
現在は、世界中でのホルダー限定イベントの開催やエコシステムトークンの提供など、長期的なホルダー獲得に向けた展開が進められています。
ブルーチップNFTの投資リスク
ブルーチップNFTは優良NFTコレクションと言われていますが、リスクもあります。
NFT市場はまだまだ発展途上なため、価格変動が大きく今後どのプロジェクトが成長するか読みにくいです。そのため、現在ブルーチップNFTと呼ばれているプロジェクトであっても、100%安全とは限りません。
NFTに投資をする際には、プロジェクトの取引高やロードマップなどをよく確認し、自分の責任で投資判断しましょう。
参照元:NFT Media