NFTゲームとは?特徴や稼ぎ方・始め方を徹底解説
NFTゲーム、別名ブロックチェーンゲームは、世界中のゲーム開発会社が開発を進め、新たなゲームシステムとして注目を浴びています。本記事では、その特徴と始め方を詳しく解説します。さらに、特に注目すべき5つのNFTゲームをピックアップして紹介します。まだNFTゲームに挑戦したことがない方も、この機会にぜひ参考にしてみてください。
NFTゲームとは何か
NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)は、ブロックチェーンの技術を基盤にして開発されたゲームのことです。(※NFTを使わないブロックチェーンゲームも存在する)
NFTはブロックチェーン上に独自の識別番号を持つため、デジタルアセットやアイテムに所有権を確立することができます。ユーザーはゲーム内のNFTを自由に売買できるため、お金を稼ぐことも可能になっています。
NFTゲーム市場は2021年ごろに大きく盛り上がりましたが、現在は少し人気が落ち着いている状況です。しかし、世界中のゲーム開発会社がNFTゲームの開発を進めており、日本でもスクウェア・エニックスなどが参入しています。
NFTゲームは従来のゲームシステムを変える新しい技術として注目を集めています。
NFTゲームの特徴
NFTゲームの特徴は下記の通りです。
①プレイヤーが稼げる
②オリジナルアイテムやキャラクターを生み出せる
③デジタル所有権の保障
④高いデータ透明性により不正が起きにくい
①プレイヤーが稼げる
NFTゲームの大きな特徴は、ゲームプレイヤーが稼げるということです。従来のゲームの場合、プレイヤーはいくらゲームで遊んでも稼ぐことはできませんでした。
しかし、NFTゲームの場合、ブロックチェーンの技術を活用することでプレイヤーが稼げる仕組みを構築しています。
稼ぐ方法は主に、ゲーム内のアイテムNFTの売買、ゲームをプレイしてトークンを稼ぐの2パターンです。
アイテムNFTの売買で稼ぐ方法は、ゲームをプレイして獲得したNFTをNFTマーケットプレイスで売買することで、収益を得る仕組みです。レアなアイテムほど高額で売買される傾向にあります。
ゲームをプレイしてトークンを稼ぐ方法は、特定の条件をクリアすることで報酬としてトークンが貰える仕組みです。このようなゲームのことを「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」ゲームと呼びます。
NFTゲームの稼ぎ方はゲームによって様々あり、これからも多様化していくでしょう。
②オリジナルアイテムやキャラクターを生み出せる
NFTゲームは、オリジナルアイテムやキャラクターを生み出せるという特徴があります。
従来のゲームでは、アイテムやキャラクターなどはすでに決まっており、ユーザーがオリジナルで作成することは不可能でした。
一部のNFTゲームの場合では、ユーザーがオリジナルアイテムやキャラクターを作成できるものもあります。また、作成したアイテムなどはマーケットプレイスで売買できるため、収益化も可能となっています。
アイテムやキャラクター作成の需要は今後も上昇していく可能性が高く、制作が得意なクリエイターにとって新しいビジネスモデルとなるでしょう。
③デジタル所有権の保障
NFTゲームでは、デジタル上の所有権が保証されています。
一般的なゲームの場合、ゲームをプレイして獲得したアイテムやキャラクターの所有権はゲーム運営側にあります。また、いくら課金をしたとしても、ゲーム自体がサービス終了した場合はゲーム内のアイテムなどは全て無くなってしまいます。
しかし、NFTゲームの場合、NFTとなっているアイテムの所有権はユーザーにあり、もしゲームがサービス終了しても、外部の仮想通貨ウォレットなどで保有し続けることができます。また、サービス終了後にNFTを売買することも可能です。
ですが、サービスが終了したゲームのNFTは価値が無くなる可能性が高いので、注意が必要です。
④高いデータ透明性により不正が起きにくい
NFTゲームは、データの透明性が高いことから不正が起きにくいという特徴があります。
NFTゲームはブロックチェーン技術を基盤に作られているため、ブロックチェーンに記録されるトランザクションやアセットの売買情報などの情報は公開されます。ユーザーはブロックチェーンの取引履歴を確認し、過去の所有者などの追跡が可能です。この透明性により、不正行為や改ざんを発見しやすくなっています。
また、ブロックチェーンはネットワーク参加者によって分散的に管理されているため、一度記録された情報は改ざんできません。NFTはブロックチェーン上に永続的に保存され、アイテムやトークンの属性や所有権は保護されています。これにより、詐欺や不正なアセットの発行を防いでいます。
しかし、中にはセキュリティ上の脆弱性を持つゲームもあるので、ユーザーは信頼性の高いプラットフォームやゲームを選ぶことが重要です。
NFTゲームの始め方と稼ぎ方
NFTゲームの始め方と稼ぎ方を順番に解説していきます。
NFTゲームの始め方
NFTゲーム始め方ゲームによって多少の違いはありますが、基本的には下記の流れになります。
①暗号資産取引所で暗号資産を購入
②暗号資産(仮想通貨)ウォレットの作成
③ゲームアカウントの作成
はじめに仮想通貨取引所の口座開設をし、仮想通貨を購入します。購入する通貨は、ゲームによって変わるため、始めたいゲームでどの通貨が必要になるのかを事前に確認しておきましょう。
仮想通貨の購入が完了したら、仮想通貨ウォレットを作成します。ウォレットは、ゲーム内で稼いだトークンやNFTの保管などに使用します。ゲームによって対応しているウォレットが異なるので、事前に確認しておく必要があります。
仮想通貨とウォレットの準備ができたら、プレイしたいNFTゲームのアカウントを作成しましょう。アカウント登録は、必ず公式サイトから行いましょう。偽のサイトにウォレットを接続してしまうと、ウォレット内の仮想通貨やNFTが抜き取られてしまうので注意が必要です。
NFTゲームの稼ぎ方
NFTゲームの稼ぎ方は、主に下記の4つです。
①ゲームをプレイしてトークンを獲得する
②NFTを売買する
③オリジナルNFTを作成して販売する
④スカラーシップ
NFTゲームは、ゲームをプレイして特定の条件をクリアすることで、報酬としてトークンが貰えるものがあります。条件はゲームによって異なりますが、例えば、「デイリーミッションのクリア」や「期間ごとのランキングで上位に入る」などがあります。
また、ゲーム内で獲得できるNFTをNFTマーケットプレイスで売買して稼ぐことも可能です。よりレアなアイテムやキャラクターは高額で売却できます。人気のNFTゲーム「Axie Infinity」では過去に、85.2ETH(現在のレートで約2,000万円)で取引されたキャラクターNFTもありました。
NFTゲームでは、オリジナルNFTを作成して販売できます。ゲーム内アイテムやキャラクター、建物など、作成できるNFTはゲームによって異なります。オリジナルNFTが人気になれば、大きく稼げる可能性もあります。
一部のNFTゲームには、スカラーシップ制度を導入しているものがあります。NFTゲームを始めるためには、数万円〜数十万円のアイテムやキャラクターNFTの購入が必要な場合があります。しかし、いきなり初期投資をしてゲームを始めるのはリスクが大きいと感じる方が多いはずです。そのような方に向けて、他のユーザーがオーナーとなって、NFTを貸し出す制度をスカラーシップと言います。
オーナーは、貸し出したユーザーがゲームで獲得した報酬の数十%を獲得できる仕組みになっているので、自身でゲームをプレイせずに稼ぐことができます。
注目のNFTゲーム5選
The Sandbox
運営会社:TSB Gaming社
公式HP:https://www.sandbox.game/jp/
Twitter:https://twitter.com/thesandboxgame
リリース時期:2012年
ゲームジャンル:サンドボックス
ゲーム概要:The Sandboxはユーザーがメタバース空間(仮想現実)を自由に動き回りながら、オリジナルのアイテム、建物、サービスなどを作成したり、他のユーザーが作成したサービスなどを遊んだりできるゲームです。
アイテムなどを作成できるツール「VoxEdit」や3Dゲームを作成できるツール「Game Maker」が無料で提供されているため、クリエイターは自由にオリジナル作品を制作できます。
ゲーム内のLANDと呼ばれる土地やアイテムなどはイーサリアムブロックチェーン上のNFTとなっているため、ユーザーが自由に売買できます。また、LANDを他のユーザーに貸し出して収益化する方法も実装される予定です。
The Sandboxは、adidasやGUCCI、スクウェア・エニックスなど世界中の大手企業が参入いる注目のゲームの一つです。
STEPN
運営会社:Find Satoshi Lab
公式HP:https://stepn.com/
Twitter:https://twitter.com/Stepnofficial
リリース時期:2021年12月
ゲームジャンル:Move to Earn
STEPNは、「Move-to-Earn(運動して稼ぐ)」と呼ばれるジャンルの先駆けとなった人気ゲームです。NFTスニーカーを購入して、ウォーキングやランニングをすると報酬としてトークン(GST)を貰える仕組みです。
IOS、Androidの両方に対応しており、スマホがあれば始められるため、参入障壁が低いのが特徴です。
日本でもTVやSNSで紹介されたことで話題になり、ユーザー数も順調に増えていました。現在はトークン価格が下落したことで人気も少し落ち着いていますが、Move-to-Earnジャンルは今後も伸びる可能性があるので注目です。
Sorare
運営会社:Sorare
公式HP:https://sorare.com/
Twitter:https://twitter.com/sorare
リリース時期:2019年
ゲームジャンル:NFTトレーディングカードゲーム
Sorareは、現実に行われるサッカー・バスケットボール・野球の試合結果がゲーム内のスコアに反映されるNFTトレーディングカードゲームです。
活躍する選手を予想してカードを組み合わせて自分のチームを作り、選手の活躍に応じてスコアが付与されます。例えば、自分のチームの選手がゴールを決めるとスコアが増え、反対に怪我などをしてしまうとスコアが入らない仕組みです。
NFTカードは、選手によって値段が変わります。有名な選手や注目されている選手ほど高額で取引されており、過去にはクリスティアーノ・ロナウド選手のカードが約3,200万円で売却されています。
Sorare実際の試合を見ながらゲームも楽しめる新感覚のブロックチェーンゲームとして人気が高いです。
Axie Infinity
運営会社:SkyMavis社
公式HP:https://axieinfinity.com/
Twitter:https://twitter.com/AxieInfinity
リリース時期:2018年
ゲームジャンル:アドベンチャーゲーム、育成ゲーム
Axie InfinityはNFTゲーム人気の火付け役となった大人気のゲームです。
Axieと呼ばれるキャラクターを使って、他のプレイヤーやコンピュータの敵などと戦ったり、育成や繁殖をしたりして遊ぶゲームです。
リリース当初はゲームを始めるために3体のAxieを購入する必要がありましたが、2022年4月からはスタート時に3体のAxieが貰える仕様に変更されたため、無料で始められるようになっています。
また、スカラーシップ制度も導入しているので、ゲームをプレイせずとも、所有するNFTを別のプレイヤーに貸すことで稼ぐこともできます。
先日、一部地域のApp Storeでもリリースされたことで、今後さらに人気が高まる可能性があります。
RobotEra
運営会社:RobotEra
公式HP:https://robotera.io/#/pre-sale?lang=en
Twitter:https://twitter.com/robotera_io
リリース時期:2023年 Q4ゲームジャンル:Voxel型メタバース、P2E
RobotEraは、Voxelで作られたメタバースを自身のアバターとなるロボットを動かして遊ぶゲームです。惑星から資源を収集し、自分の土地を管理し、ロボットの仲間を作りながらRobotEraの世界を想像していきます。
RobotEraでは、テーマパーク、博物館、コンサートなどを作成することができ、そこで収益化することも可能です。
RobotEraが提供している、「Robot Editor」や「Land Editor」を使用してオリジナルロボットや建物を制作できます。また、制作した建物はNFTとして販売することもできます。
キャラクターNFTやランドNFTのリリースを控えているので、これから盛り上がっていく可能性があります。
参照元:NFT Media