ビットトレックス、米国で破産申請「Bittrex Globalには影響しない」とも説明
Bittrex(ビットトレックス)は2023年5月8日に、米国向けの暗号資産取引所である「Bittrex US」が米連邦破産法11条(チャプターイレブン)の申請を行うことを決定したと発表しました。
同社は2023年4月1日に、米国の仮想通貨規制状況などを理由として「米国居住者向けのサービスを2023年4月30日に終了する」と発表していましたが、その後17日には米国証券取引委員会(SEC)がBittrexと同社の共同創設者を起訴していました。
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Bittrexの発表によると、今回の破産申請は「米国での事業停止に向けた取り組みの一環」であるとのことで、「この発表はBittrex Globalに影響を与えるものではなく、米国外の顧客に対しては通常通りサービス提供業務を継続する」とも説明されています。
As previously announced, and as re-confirmed in the Bittrex US statement on Monday, this process does not affect Bittrex Global, and our customers can rest assured that their funds are safe and our services will continue as usual.
— Bittrex Global (@BittrexGlobal) May 8, 2023
以前に発表され、Bittrex USの声明でも説明されている通り、今回の手続きは「Bittrex Global」に影響を及ぼすものではありません。お客様の資産が安全であり、当社のサービスは通常通り継続されますので、安心してご利用いただけます。
また、4月末のサービス終了時点で「Bittrex US」から資産を引き出していないユーザーの資産も安全に保管されているとのことで、「顧客の救済」を優先事項にしているとも説明されています。
Bittrex USに残された資産の請求・分配方法については、最終的に破産裁判所が決定することになるものの、Bittrexは『必要な規制要件を満たすユーザーができるだけ早く口座にアクセスして資金を出金できるよう、裁判所に依頼する予定』とコメントしています。
デラウェア州連邦破産裁判所に提出された書類によると、今回の破産の対象となるのは以下4つの事業体で、資産は推定約5億~10億ドル(675億円~1,351億円)、負債の額も推定5億~10億ドルで、債権者は10万人以上存在するとも報告されています。
- Desolation Holdings LLC
- Bittrex, Inc.
- Bittrex Malta Holdings Ltd.
- Bittrex Malta Ltd.
なお、米SECは以前の発表時に「Bittrex GlobalもBittrexと共有された1つのオーダーブックで運営を行なっていたため、米国で必要な登録作業を行う必要があった」と指摘していましたが、Bittrexは「Bittrex GlobalとBittrex USは法的にも運営的にも別の存在である」と反論しています。
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