仮想通貨決済で不動産売買「MyEListing」がCoinbase Commerceを活用
不動産情報サイトを提供している「MyEListing」は2023年4月20日に、コインベースが提供している企業向けの仮想通貨決済プラットフォーム「Coinbase Commerce」を統合して、仮想通貨で不動産を売買できるマーケットプレイスを立ち上げたことを発表しました。
仮想通貨で不動産売買「ASAPプログラム」を発表
無料の商業用不動産物件情報サイトを提供している「MyEListing.com」は2023年4月20日に、仮想通貨や法定通貨で住居や商業不動産を売買できるマーケットプレイスを立ち上げたことを発表しました。
この取り組みはASAP(Accelerated Sale And Purchase)プログラムと呼ばれるもので、コインベースが提供している企業向けの仮想通貨決済プラットフォーム「Coinbase Commerce」を通じて仮想通貨決済が受け入れられていると報告されています。
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マーケットプレイスを運営するのは「MyEListing.com」であるものの、支払われた仮想通貨を現金に変換して売り手側に提供する役割は「Coinbase Commerce」が担うことになるとのことで、サービス提供にあたって「Millennial Title」や「Championship Title」と提携していることも説明されています。
ASAPプログラムを利用すると全ての取引が1営業日以内に完了するとのことで『取引時間は現在の平均よりも50倍近く速くなると予想され、コスト削減のための利便性と取引へのアクセス向上をもたらす』とも説明されています。
なお、ASAPプログラムは2023年4月20日からアメリカ・テキサス州の物件で適用されており、その他の一部の州の物件には2023年6月頃から対応する予定だと報告されています。テキサス州の不動産販売業者は、ASAPプログラムに物件を提出することによって、場所・言語・通貨に関係なく世界中の人々に物件をいち早く公開することができるとのことです。
「MyEListing.com」のCEOであるCaleb Richter氏は『ASAPプログラムによって仮想通貨業界と不動産業界のイノベーションが促進される』とコメントしています。
今回の取り組みによって、仮想通貨業界と不動産業界のイノベーションが促進されることになるでしょう。不動産業界の取引には変革が必要です。地元の近所で物件を購入するのが十分難しいこともそうですが、他の州や国で物件を購入するとなると尚更難しいのが現状です。
ASAPプログラムでは、誰でも言語や場所を問わずに、最短1営業日でアメリカの不動産を仮想通貨で購入することができます。
仮想通貨決済は不動産業界でも徐々に採用されてきており、昨年はドバイの大手不動産開発業者「DAMAC Properties」などからも仮想通貨決済対応の発表が行われています。
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